
ようやく、PiPの壁が崩れます。
YouTubeが、iPhone・iPad・Android向けのピクチャ・イン・ピクチャ(PiP)を、世界中の無料ユーザーにも開放します。YouTubeが告知し、MacRumorsなどが伝えています。
PiPはアプリを抜けても画面の隅で動画が再生され続ける、いわゆる「子ウィンドウ再生」のこと。これまでは米国の無料ユーザーと、世界のYouTube Premium/Premium Lite加入者などが中心でした。しかし今回の発表で、米国外の無料ユーザーも長尺の非音楽コンテンツに限ってPiPを利用可能になります。なお、iPhone・iPadでは、iOS/iPadOS 15.0以降が対象だそうです。
平たく言えば、YouTube動画を流しながらSNSを覗いたり、レシピ動画を小窓で表示しっぱなしで料理したりが、Premiumなしでもできるようになる、ということですね。地味どころか、かなり大きい変化なんですよ、これ。
各層の扱いを整理しておきます。無料ユーザーとPremium Liteは、長尺の非音楽コンテンツでPiPを利用可能。Premium会員は、音楽・非音楽どちらでもOK。つまり、音楽動画のPiPだけは引き続きPremium限定です。画面を消して聴くようなバックグラウンド再生の代替として期待しすぎると、ちょっと肩透かしを食らうかもしれません。
| 区分 | PiPで再生できる内容 | 対象 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 無料ユーザー | 長尺の非音楽コンテンツ | Android/iOS | 米国外にも順次拡大。音楽コンテンツは対象外 |
| Premium Lite | 長尺の非音楽コンテンツ | Android/iOS | 従来どおり利用可能だそうです |
| YouTube Premium | 音楽・非音楽コンテンツ | Android/iOS | 音楽コンテンツのPiPはPremium限定 |
| iPhone/iPadの条件 | — | iOS/iPadOS 15.0以降 | PiP設定がオンになっている必要があります |
経緯をたどると、YouTubeのPiPはAndroid Oreo時代に登場し、当初はYouTube Red/Premium加入者向けの色が濃い機能でした。その後、2018年には米国のAndroid無料ユーザーにも開放。iOSでは2021年にPremium向けの展開・テストが始まり、2022年には米国のiPhone・iPad無料ユーザーと、世界のPremiumユーザーへ広がっていった、という流れです。そういえばiOS自体のPiPはとっくに各種動画アプリで標準化されていましたね……。
展開は「今後数カ月」かけて段階的に進むとのこと。アプリを更新したらすぐ使えるとは限らず、自分のアカウントに降ってくるのを少し待つ必要がありそうです。






































