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サム・アルトマン「日本の創造力ありがとう」。Sora、日本の人気キャラに出力制限

 著作権侵害動画が溢れかえるSoraに新たな動きです。

 サム・アルトマン氏は本日「Sora update #1」を公開し、Soraの今後の運用として「権利者によるキャラクター生成の細かなコントロール」を導入し、あわせて「生成動画に登場するキャラクターの権利者と収益を分配する仕組み」を早期に試行すると表明しました。

 アルトマン氏は、ローンチ後に得たフィードバックを受けて方針を固めたとし、まずSoraで素早く実装し、他の製品にも適用していく考えを示しています。

 声明の中で、アルトマン氏は日本の創造力に感謝の意を表明、日本コンテンツとユーザーの強い結びつきに触れました。これは、日本発のアニメ/ゲームIPに酷似した生成物がSNS上で大量に出回り、国内の権利者や利用者から懸念の声が高まっている現状を踏まえたメッセージと受け止められます。

 日本では、公開直後から「ドラゴンボール」や「ポケモン」などを想起させる映像が拡散し、著作権の観点から問題視する論調が強まりました。

 政治の側面でも、与野党議員からも言及があり、自民党の塩崎彰久衆院議員は重大な法的・政治的問題があると感じており、政府は説明要求すべきと言及するなど、懸念が表面化していました。

 一般論として、日本国の著作権法において、著作権侵害コンテンツを作成・公開した場合、責任を負うのは原則利用者。ツール提供者の責任とはならないのは、AIにおいても同じことですが、文化庁によれば、そうしたコンテンツを大量生成可能なツールの提供者が抑制措置を全くとっていない場合は必ずしもその限りではありません。

 i2vによる実写入力抑制やカメオ機能によって肖像権には配慮していたものの、著作権については、一部米国コンテンツホルダーを除いてほぼ無配慮でした。

 Soraは2025年10月4日の少なくとも朝までは、ゲームキャラなど日本企業の版権キャラクターの出力は容易であることを筆者が確認していましたが、同日17時の時点では、出力規制が掛けられていることが確認できます。

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