弊誌はアフィリエイト広告を利用しています。

AppleデザイントップAlan Dye氏、Metaへ電撃移籍!Liquid Glassの立役者がAppleを去る

 Appleのデザイン部門トップとして知られるAlan Dye(アラン・ダイ)氏が、Metaへ移籍することが分かりました。Bloombergなど複数メディアの報道によると、同氏は2025年12月31日付でAppleを離れ、MetaのChief Design Officer(最高デザイン責任者)に就任します。Appleは後任として、長年インターフェイス設計に携わってきたStephen Lemay氏を起用すると発表しました。

 Alan Dye氏は2006年にAppleへ入社し、2015年からHuman Interface Design(ヒューマンインターフェイスデザイン)チームを率いてきました。iPhone XやApple Watch、そしてApple Vision ProのvisionOSなど、ここ10年の主力製品のUIデザインの多くに関わってきた人物です。

 直近では、WWDC 2025で発表された新デザイン言語「Liquid Glass」を牽引したことで注目を集めました。Liquid Glassは、ガラスのような透明感と光の屈折表現をソフトウェアに取り込んだ統一デザインで、iOS 26やiPadOS 26、macOS Tahoe、visionOSなど、Appleの各OSに広く展開。Dye氏は発表の場で「Apple史上最も大規模なソフトウェアデザインのアップデート」と表現しており、今期のApple製品体験を象徴する存在でした。

 今回の移籍でDye氏は、Metaの新設デザインスタジオを率いる立場になります。同氏はMetaのCTOであるAndrew Bosworth氏の直属となり、ハードウェアとソフトウェア、そしてAIを統合したプロダクトデザイン全般をリードする役割を担います。

 MetaはQuestシリーズのXRヘッドセットやRay-Ban Metaスマートグラスに加え、AIを全面に押し出した新しいコンシューマーデバイスを強化していくため、その中核にDye氏のデザイン組織を据える構想のようです。

 一方のAppleでは、約26年在籍するベテランデザイナーのStephen Lemay氏がHuman Interface Designのトップに。Lemay氏は1999年以降、主要なApple製品のインターフェイス設計に関わってきた人物で、ティム・クックCEOも「すべての主要なAppleのインターフェイスで重要な役割を果たしてきた」とコメントしています。Appleのデザイン組織は、Jony Ive氏の退任以降も人材の入れ替わりが続いており、COOだったJeff Williams氏の引退やAI責任者John Giannandrea氏の退任など、ここ数年で経営・技術の両面に大きな世代交代が進んでいる状況です。

 Liquid Glass自体はすでに各OSへ展開されており、Human Interface Guidelinesにも反映された「仕組み」として定着し始めています。そのため、Dye氏が退任したからと言って、すぐにデザイン言語が大きく揺らぐわけではありません。ただし、今後のマイナーバージョンアップや次世代OSでどこまで大胆なブラッシュアップを続けるのか、その方向性は新トップであるLemay氏の判断に委ねられることになります。今後iPhoneやMac、Vision Proの体験をどのように一貫させていくかが引き続き焦点になりそうです。

情報元MacRumors
詳しく読む
すまほん!!を購読しませんか?

Twitterでも最新更新を配信・通知しています

フォローする 再度表示しない