
米Anthropicは2026年2月25日、シアトル拠点のAIスタートアップVercept(ヴァーセプト)の買収を発表しました。
Verceptはパソコン操作を自動化するAIエージェント技術を開発しており、技術・チームをClaudeに統合してエージェント機能を強化する方針です。2025年12月のBun買収に続き、Anthropicにとって3か月で2度目の買収となります。
2024年設立のVerceptは、パソコン上のアプリを人間のように操作するAIエージェント「Vy」を手がけていました。Vyはクラウド上のmacOS環境をリモート操作し、データ入力やファイル整理といった反復作業を自動でこなす仕組みだといいます。
ClaudeのPC操作能力はここ1年あまりで急速に伸びています。AIによるコンピュータ操作の精度を測る評価基準「OSWorld」で、2024年末の機能リリース当初は15%未満だったSonnetモデルのスコアが、最新のClaude Sonnet 4.6では72.5%に到達しました。複雑な表計算ソフトの操作やブラウザをまたいだウェブフォームの入力など、人間に近い水準で作業をこなせるといいます。Verceptの技術・チームを統合し、この性能をさらに引き上げる狙いがあるとみられます。
Verceptの主力製品Vyは約30日間の移行期間を経て、2026年3月25日に終了します。ユーザーにはClaudeツールへの乗り換えを案内しているとのことです。OpenAIもブラウザ操作型エージェント「Operator」を展開しており、大手各社がしのぎを削るこの分野にVerceptの技術を取り込む形です。PerplexityはAIブラウザ「Comet」でフォーム入力などの自動実行機能を備えており、競争はますます激しくなりそうです。




















