
rabbitが2026年1月29日、AIエージェント端末「rabbit r1」向けに2026年最初の大型アップデートを配信しました。目玉は、PCを音声またはテキストでプラグアンドプレイ操作できる新機能「DLAM」と、オープンソースAIエージェント「OpenClaw」への対応です。
rabbit r1は、rabbitが2024年に199ドルで発売したAI端末ですが、できることが少ない上に不具合も多く、、評判は低いものでした。その後rabbitは2025年9月上旬に「rabbitOS 2」を配信し、カードベースのUIや「creations」などを取り入れました。creationsは汎用AIエージェント「rabbit intern」を基盤にしているそうで、以来ソフトウェアの改良を続けてきたとのことです。
今回加わった「DLAM」は、r1をPCの「プラグアンドプレイコントローラー」に変える機能です。ChromeまたはEdgeでdlam.rabbit.techにアクセスして画面共有を許可し、r1をUSB-CケーブルでPCに接続してブラウザ上で接続すれば、それだけで準備は完了です。ソフトウェアのインストールや複雑な設定は要らず、Windows、Mac、Linuxの3環境で動きます。
DLAMを有効にすると、ブラウザ上でマイクをオンにして話しかけたり、テキストで指示したりするだけで、PC上のブラウザ操作やアプリ間の作業を自動でこなせます。rabbitのデモでは、ブラウザでの買い物カートへの追加、調査結果のスプレッドシート入力、ドキュメント作成からPDF書き出しとメール送信までを一連の流れで処理する様子を紹介していました。音楽制作ソフト「Ableton 12」の操作やSteamのゲーム起動にも対応するなど、守備範囲はかなり広いようです。16:9のモニターへの最適化を前提としており、他の画面比率ではうまく動かない場合もあるとのこと。現在は無料の試用版として公開中です。
DLAMに加え、今回のアップデートではオープンソースAIエージェント「OpenClaw」にも対応しました。OpenClaw(旧Clawdbot / Moltbot)はPSPDFKit創業者のPeter Steinberger氏が開発したパーソナルAIエージェントで、GitHubでは約24万スター(2026年3月時点)を集めています。自分のPCや自前サーバー上で動かし、WhatsAppやTelegram、Discord、Signalなどのチャットアプリから指示を出せる仕組みだそうです。モデルはAnthropicやOpenAIなど複数のプロバイダに対応し、シェルコマンド実行やファイル操作、ブラウザ自動操作などのスキルを組み合わせてタスクをこなせます。
今回のOTAアップデートで、r1からOpenClawへ音声で直接指示を出せるようになりました。接続手順は、OpenClawゲートウェイを用意したうえで、PCのターミナルまたはPowerShellでスクリプトを実行してQRコードを生成し、r1のメイン画面を左にスワイプして「click to scan」から読み取る流れです。初回接続時はOpenClawゲートウェイ側でr1のペアリング要求の承認が必要です。ただしOpenClawゲートウェイの構築はユーザー任せで、rabbitはサポートしない方針だといいます。現時点ではアルファ版の扱いです。
「サプライズ」として登場したのが、rabbitが構想中だという新フォームファクター「rabbit cyberdeck」です。高品質ディスプレイとホットスワップ対応のメカニカルキーボードを備え、Claude Code CLIや今後リリース予定のrabbit CLIなど、コマンドライン操作やAIエージェントの活用に特化した端末を目指すとしています。r1のデザインDNAを踏襲しつつ、利用するAIモデルやエージェントはユーザーが自由に選べるようにする方針だそうです。価格や発売時期などの詳細は明らかにしていませんが、更新情報の登録を受け付けています。
かつて「使えないガジェット」と評された端末がどこまで巻き返せるか、今後の展開も気になるところです。




















