
大人の証明、AIに委ねる時代。
AIチャットボットに「禁じられた果実」を解禁する構想が進んでいます。OpenAIが、ChatGPTで成人向けのエロティカ(性的な文学コンテンツ)生成を容認する方針を打ち出しました。ただし、実装時期は再延期されており、現時点で新たな日程は示されていません。The Vergeが伝えています。
OpenAIのCEO Sam Altmanは2025年10月、X上で「成人ユーザーを大人として扱う」という原則のもと、年齢確認済みのユーザーに対してエロティカを含む成人向けコンテンツへのアクセスを許可すると表明しました。Altmanは、深刻なメンタルヘルス上の問題を軽減でき、新しいツールも整ったことで、ほとんどのケースで安全に制限を緩和できると説明しています。
ただし、これは無制限の解放ではありません。児童ポルノや違法行為、同意のないシナリオは引き続き禁止されます。少なくとも当初は、画像、音声、動画ではなく、成人テーマのテキスト会話が中心になる見通しです。
年齢管理の仕組みも注目に値します。OpenAIは2026年1月、18歳未満の可能性がある利用者を推定する年齢予測の展開開始を公表しました。公式説明では、アカウントの利用期間、利用時間帯、利用パターン、自己申告年齢、一般的な話題などのシグナルを使います。18歳未満と判断されたアカウントには追加の保護が適用され、成人が誤判定された場合は、Personaを通じて自撮り写真や政府発行の身分証明書などで年齢確認できます。
しかし、この仕組みの実効性には疑問の声もあります。Simon Thorne氏によるThe Conversationの論考は、10代の若者が借りたID、加工写真、ディープフェイク、VPNなどで年齢ゲートをすり抜けうると指摘しています。
展開スケジュールは二転三転。当初は2025年12月の開始が示され、その後は2026年第1四半期の投入見通しが語られましたが、3月初旬にはさらに延期。OpenAIのApplications担当CEOであるFidji Simoは2025年12月時点でQ1投入の見通しを示していましたが、具体的な時期は依然として不透明です。
「大人を大人として扱う」。言葉としては至極まっとうです。しかし、その大人と子供を分ける壁が、AIの推測に基づく年齢予測システムだという事実は、どこか皮肉な響きを持っています。ちなみに筆者はOpenAIから未成年判定されていて、放置してたらアカウントが誤BANされました。(数時間後に復旧)




















