夢広がる!
GoogleはAndroid XRプラットフォームにおいて、アプリ開発者がパススルーカメラの映像に直接アクセスできるようになると発表しました。UploadVRが伝えています。
現在、Quest 3やApple Vision Proなどのヘッドセットでは、システムソフトウェアのみがパススルーカメラの生データにアクセスできる仕組みとなっています。サードパーティー開発者は背景としてパススルー映像を利用することはできますが、直接的なアクセスは制限されているとのこと。
この制限により、開発者は手や体の座標、家具の境界を含む3D環境メッシュ、限定的なオブジェクト追跡機能といった、システムが提供する高レベルのデータのみを使用可能な状態でした。そのため、独自のコンピュータービジョンモデルを実行できず、ヘッドセットの拡張現実機能が制限されていたそうです。
GoogleはVR開発者のアントニー・ヴィティロ氏に対し、Android XRアプリが通常のAndroidアプリと同じカメラ権限とAPIを使用してフロントカメラにアクセスできるようになることを確認したとしています。
なお、MetaもQuest向けに2025年初頭から新しいAPIを通じてパススルーへのアクセスを提供する予定と発表しており、VRヘッドセット業界全体でパススルーカメラの開放が進む見通しとなっています。
これにより開発者はカメラを活用してより自由にARアプリケーションを作成できるようになり、XRデバイスの可能性がさらに広がることが期待されます。