OPPO傘下のOnePlusは10月31日、同社のフラッグシップスマートフォンの新作「OnePlus 13」を発表しました。中国OPPOの公式ストアですでに予約販売が開始されています。
先代OnePlus 12から多数の変化が見受けられる本機種ですが、まず第一のポイントはSoCに「Snapdragon 8 Elite」を搭載したこと。これは10月に発表されたばかりのSoCで、前世代であるSnapdragon 8 Gen 3から大幅に性能がアップしたとして注目されているものです。
その性能はAnTuTuベンチマークスコア300万点を優に超えるほど。公式ストアによればOnePlus 13のAnTuTuスコアは318万6834点となっています。iPhone 16 Pro Maxの「A18 Pro」で165万点、MediaTekの最新チップ「Dimensity 9400」で280万点程であることを踏まえると、すさまじい処理性能です。
また、バッテリー容量の向上もOnePlus 13の注目すべきところ。先代時点で5400mAhというOnePlus史上最大容量を実現していましたが、それを大きく上回る6000mAhを積んで帰ってきました。なお急速充電は先代同様で、有線で最大100W、ワイヤレスで最大50W。
カメラ構成はOIS搭載5000万画素広角+OIS搭載5000万画素光学3倍ペリスコープ望遠+5000万画素超広角の3眼。Hasselblad社によるチューニングも健在。メインカメラはセンサーもSony製LYT-808で据え置きと、目立った変化はありません。
一方3倍ペリスコープ望遠は、画素数こそ6400万→5000万と低下しているものの、メインと同じく光学手振れ補正(OIS)を獲得。センサーサイズも1/2→1/1.95にわずかながら大型化しており、普段使いのしやすさは向上していそう。
超広角カメラは4800万画素→5000万画素に若干の高精細化。視野角も114°→120°と、より広角となっています。
OnePlus 13では、先代でやや気になるポイントであった防水防塵性能にもしっかり見直しがかかりました。12はIP65と競合と比べても弱めだったのが、13ではIP68はおろかIP69にまでランクアップ。高圧・高温の水にも対応する耐久性を手に入れています。
ディスプレイは、これまでOnePlusのフラッグシップラインで定番だったエッジディスプレイがついに廃止。昨今のハイエンドらしいフラットな見た目となりました。サイズは6.82型、解像度は3168×1440。1~120Hzの可変リフレッシュレートにも対応しており、ピーク輝度は4500ニト。
メモリ・ストレージ容量の各ラインナップにおける、それぞれの価格は以下の通り。
- メモリ12GB+容量256GB:4499元(約9万6657円)
- メモリ12GB+容量512GB:4899元(約10万5250円)
- メモリ16GB+容量512GB:5299元(約11万3844円)
- メモリ24GB+容量1TB:5999元(約12万8883円)
カラーバリエーションはホワイト・ブラック・ブルーの3種類。ブラックは、先代のエメラルドグリーンを踏襲するマーブル柄を採用。ブルーのみ背面パネルがレザーとなっています。
Snapdragon 8 Elite搭載による処理性能向上は言うまでもなく、バッテリー容量や防水防塵クラスにもスペックアップが施され、普段使い性能も抜群なほぼ隙の無い一台に仕上がっていると感じます。それでいて9万円台で購入できるコスパの高さは非常に魅力的。中国国内のみでの取り扱いで、日本への展開はほぼ期待できないのが惜しいところです。
スペック表は以下の通り。
OS | ColorOS 15.0(Android 15) |
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SoC | Snapdragon 8 Elite |
メモリ | 12/16/24GB |
容量 | 256GB/512GB/1TB |
画面 | 6.82型 (3168×1440) |
カメラ | OIS搭載5000万画素広角 OIS搭載5000万画素光学3倍ペリスコープ望遠 5000万画素超広角 |
インカメラ | 3200万画素 |
電池 | 6000mAh |
寸法 | ブラック・ホワイト:162.9×76.5×8.5mm,213g ブルー:162.9×76.5×8.9mm,210g |
その他 | 急速充電(有線100W、ワイヤレス50W)、IP68+IP69防水防塵 |