Xiaomiは独自開発SoC「XRING O1」を搭載した12.5インチタブレット「Xiaomi Pad 7S Pro 12.5」を中国で発表しました。3299元(6万8000円)からという価格ながら、公式発表ではAnTuTuベンチマーク300万点をマークする高性能を叩き出せるタブレットとなっています。
Xiaomi Pad 7S Proの最大の特徴は、Xiaomi独自開発の3nmプロセス「XRING O1」チップを搭載していること。このチップは10コアCPU(最高3.4GHz)、16コアGPU(Immortalis-G925)、6コアNPU(44 TOPS)で構成されています。ただチップを選別しているのか、上位モデルの「Pad 7 Ultra」(3.7GHz)や「Xiaomi 15S Pro」(3.9GHz)に搭載されるXRING O1と比べてクロック数は抑えられている点には注意。
メモリ・ストレージ構成は5パターンが用意されており、8GB+256GB、12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+512GB、16GB+1TBから選択可能。8/12GBメモリではLPDDR5Xを、16GBメモリではより高速なLPDDR5Tを採用しています。
12.5インチのIPS液晶ディスプレイは3200×2136(3.2K)解像度、3:2のアスペクト比を採用。リフレッシュレートは144Hz、ピーク輝度は1000nitsを実現しています。上位の「Pad 7 Ultra」が14インチ有機ELなのに対し、7S Proはコストを抑えることができる液晶パネルを採用することで価格差を生み出しています。
オプションで、Xiaomi Pad 7 Proでも設定されていた低反射のマットガラス版も用意されており、屋外での視認性向上を謳っています。
カメラ構成はリア5000万画素(f/1.8、1/2.76型)、フロント3200万画素(f/2.2、1/3.6型)となっています。4基のカメラを搭載し、ビデオ会議での音声収集性能を向上させているとのこと。
バッテリー容量は1万610mAhで、120W急速充電に対応。充電器も付属します。14インチで上位モデルの「Pad 7 Ultra」が1万2000mAhであることを考えると、結構大容量です。本体は厚さ5.8mm、重量576gと薄型軽量に仕上げられています。6基のスピーカー(ウーファー×4+ツィーター×2)を搭載し、Dolby Atmosにも対応します。
本体色はベージュ、ブルー、ブラック、パープルの4色展開と、タブレットとしてはわりと色とりどり。
中国での価格は、最廉価モデルであるメモリ8GB/ストレージ256GBモデルが3299元(6万8000円ほど)、最上位の16/512GBモデルが4399元(8万8000円)ほどとなっています。マットグラス版(柔光版)は512GB以上のモデルで、200元(4000円)を追加することで選択可能。
先代Xiaomi Pad 6S Proは日本でも発売されましたが、XRING O1という自社製SoCを搭載したことによって中国限定モデルとなる可能性は往々にしてありそうです。個人的に大画面タブレットはもっと増えてほしいと考えているため、ぜひ登場してほしいところです。
OS | Xiaomi HyperOS 2 |
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SoC | XRING O1 (3nmプロセス) |
メモリ | 8/12/16GB |
容量 | 256/512GB/1TB |
画面 | LCD 12.5型 3200×2136 最大144Hzリフレッシュレート |
カメラ | 5000万画素メイン |
インカメラ | 3200万画素超広角 |
電池 | 10610mAh 120W有線充電 / 7.5W有線反充電 |
寸法 | 幅191.96×高さ279.14×厚み5.8mm(普通版) / 5.85mm(柔光版)、重さ576g(普通版) / 585g(柔光版) |
その他 | 指紋認証、加速度センサー、陀螺儀、環境光センサー、ホールセンサー、地磁気センサー、状態表示灯、赤外線リモコン、イヤホンジャック非搭載、IPX8相当防水非対応 |