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【カオス】「Web3スマホ」のOSOM、横領疑惑が浮上。創業者がランボルギーニ購入など訴訟沙汰に

 高級スマートフォンの期待の星と言われていた「OSOM OV1」を開発していたOSOM Productsが、空中分解寸前であるようです。Android Authorityが伝えています。

 そもそもOSOM Productsという会社は、Androidの父と呼ばれているAndy Rubin氏が立ち上げたEssential Productsというメーカーに所属していたJason Keats氏が、同社の解散後に立ち上げたもの。同氏は現在もOSOMにCEOとして勤務しています。

 Essential Productsは、世界で初めてスマホに画面の切り欠き(ノッチ)を導入した「Essential Phone」で有名。現代でも通用する高級感を醸し出すチタンフレームやセラミックボディを採用し、当時としては圧倒的なベゼルの薄さなどを実現した端末でした。

 OSOM Productsが開発していたスマートフォンの「OSOM OV1」もセラミックボディを採用するなど、高級機種としてEssential Phoneの再来を狙っているかのような端末でした。

 しかし、OSOM OV1として日の目を見ることはなく、仮想通貨プラットフォームのSolanaと手を組み、Web3や仮想通貨、強固なセキュリティなど香しい宣伝文句を纏った「Solana Saga」として登場。

 その後、OSOMとしては「OSOM Privacy Cable」を販売したのみ。Android Authorityによれば、Solanaと次の端末について協議があったもののキャンセルされたようですが、それだけではなくスマホ事業自体が終わってしまう可能性があるとしています。

 伝えられたところによれば、8月30日に元最高プライバシー責任者のMary Ross氏が、同社創業者兼CEOのJason Keats氏による資金の不正使用を訴える裁判を起こしたとのこと。

 訴えを起こしたRoss氏は、Keats氏が会社の資金を横領し、私的な目的に利用していたと主張しています。

 驚くべきはその内容。Keats氏はその資金をランボルギーニ2台の購入やレース活動、レースパートナーへの給与、ファーストクラスの航空券、さらには住宅ローンの支払いなどに充てたとしているのです。訴えを起こしたRoss氏は、Keats氏がOSOMの資金を不正に使用した証拠として、会社の会計記録へのアクセスを求めています。

 Android Authorityは被告のJason Keats氏に連絡を取ったようですが、記事公開時点までで返答はなかったとのこと。またOSOMの広報からは、「元従業員による突飛な申し立てを認識しており、法廷で反証を行う」と返答があり、訴えに対して抗戦する意思を見せているようです。
 訴訟の内容が真実であれば、OSOMのスマートフォン事業はすでに終了しており、会社の資金はキーツ氏の私的な費用によって枯渇している可能性すらあります。
 OSOM OV1がSolana Sagaとして登場した時点から怪しさは感じていましたが、こんな展開になるとは思いもしませんでした。今後の動向をチェックしていきたいところです。
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