元Essentialのメンバーなどが創業した「OSOM」が手掛けている同社初のスマホ、OSOM OV1。「Androidの100倍強い」と謳われるプライバシー機能や修理の簡単さなどが期待されていましたが、OSOMブランドとしては登場せず、「Web3フラッグシップ」スマホを謳います。
暗号資産の「ソラナ(Solana/SOL)」を開発するSolana Labsは、イベントにて「Saga」と呼ばれるブロックチェーンに焦点を当てたスマートフォンを発表。OSOMと提携していることが伝えられました。
しかしOSOM公式アカウントはTwitterにて、「OV1はSolana Sagaになる」と返信。今夏発売予定とされていたOSOM OV1はキャンセルされ、そのDNAを継ぐスマホが「Saga」となるのでしょう。
The OV1 will now be the Solana Saga.
— OSOMPrivacy (@OsomPrivacy) June 23, 2022
Saga独特の機能として、秘密鍵の保護プログラムを備え、独自のアプリストアであり「手数料を徴収しない」Dappストアを採用。独自の決済アプリや徹底的なプライバシー保護機能を搭載しているとアピールしています。
高級機とされていたOSOM OV1と同じく、Sagaもトップクラスの性能を持つデバイスになるようで、Androidスマホ向けSoCとしては現状最高峰のSnapdragon 8+ Gen1を搭載、12/512GBのメモリとストレージを備え、6.67インチの有機ELディスプレイを採用するようです。現時点で価格は1000ドル(13万6000円)を予定しているようで、2023年の第一四半期に登場予定。
これまでもブロックチェーンスマホとしては「Finny」やHTCの「Exodus 1」シリーズがありましたが、どちらも長続きしませんでした。
中央集権によってプラットフォーマーに社会的責任が生じた結果、Webに出てきた窮屈感から期待される「Web3」なる香ばしい語句。ここに群がる人々から集金するおもしろプロダクトになるかもしれず、期待せずウォッチしていきたいところです。