元Essentialのメンバーなどが創業した「OSOM」が、第一弾スマートフォン「OV1」のカラーバリエーション投票を実施、2022年夏に発売する可能性を示したとAndroid Policeが伝えました。
Essentialは、GoogleでAndroidプラットフォームの責任者を務めた功績などから「Androidの父」と称されるAndy Rubin氏が設立した企業。
最初で最後の製品となった「Essential Phone PH-1」は、多くの企業に先駆けて採用したノッチによる狭額縁デザインやチタン・セラミックといったプレミアムな素材、迅速なアップデート提供、モジュール機構などの特徴ある端末でしたが、同社は2020年にあえなく閉鎖しました。
そんなEssentialの元メンバーらが集結したOSOMが送り出す「OV1」のソフトウェアは、プライバシー保護を重視したものになるとのこと。
Android Policeのインタビューによると、OSOMはAndroidに非常に深いレベルの改修を加え、Android標準のものよりも「100倍強力」なプライバシー機能を実現したうえで、Android純正の外観を保つために全力を尽くしているといいます。
デザインについては、Essentialでデザインを指揮したDave Evans氏が引き続きインダストリアルデザインを担当。PH-1の特徴の1つだった素材に関して、OV1でもまた驚きを期待できるものとなっているとのこと。
、ハード・ソフト両面で高級機といえるものでありながらも、Essentialから引き継いだサプライチェーン担当チームとパートナーの協力により、1000ドル(日本円で約11万5000円)を大きく下回る価格になるとTechCrunchのインタビューに回答しています。
また、PH-1では発売当初のカメラ性能不足が問題となっていたことから、発売時にカメラとアプリを確実なものにするために多くの時間と資金を費やしているとも述べています。
さらにAndroid Policeは、背面を取り外したOV1の画像を引用。無線充電用コイルが写っていることからおそらく同機能に対応し、加えて修理が簡単であることを示唆している可能性も指摘しています。
スペックの面では
スマートフォン業界で度々盛り上がる修理する権利。もし上記の指摘が正解であったとして、Essentialのアップデート担当チームがOSOMに在籍しているとTechCrunchに語っていることも鑑みると、6年間ものサポートを誇るFairphoneに負けず劣らずの持続可能なスマートフォンになりそう。
こうした小規模なメーカーの端末としては珍しくフラッグシップ機だと公言していることもあり、なかなか根強い人気が出るのではないでしょうか。発表が楽しみですね。