口紅やんけ!
HUAWEIから発売された完全無線イヤホン(TWS)「Huawei FreeBuds Lipstick」を購入し、1週間ほど使ってみたのでレビューしていきます。
外観
こちらが充電ケース。こういう感じのリップありますよね。鏡面仕上げの四角いステンレス製ケースで、非常に高級感があります。ツルツルとした触り心地で、外観だけ見たらイヤホンだとは思いません。バッグからスッと取り出したら、大半の人は口紅としか思わないでしょう。
傷や指紋はかなり目立つので、その点は注意。ケースを装着して活用するのはせっかくのデザインを損ねるので、筆者はそのまま使用しています。
ステンレス素材なので、ケース込みで90g近くあります。手に持つとずっしりとした感じで、他の完全ワイヤレスイヤホンと比べるとだいぶ重いですね。
底面にはType-Cコネクタと、ペアリングなどに使う機能ボタンが搭載されています。
蓋を開けるとFreeBuds本体の登場です。
ちなみに、イヤホン本体は「Huawei FreeBuds 4」と同じもので、楕円形の充電ケースのFreeBuds4か、口紅風ケースの「HuaweiI FreeBuds Lipstick」かというのが大きな違いです。値段はFreeBuds Lipstickの方が5千円程度高いので、デザイン性の高いケースを重視するか、価格を重視するかで決めると良いと思います。
充電ケースにはL/Rの表記がないので、収納する際はたまにミスります(筆者だけかも)。意識せずに使っていると「あれ?蓋閉じないんですけど」みたいなことが起きるので、最初のうちは戸惑うかも?
イヤホン本体の重さは約4.1gと、非常に軽量。あまり付けている感覚がないので、長時間使用も問題ありません。装着すると若干ゆるいようにも感じますが、走ったりしてもまず落ちないので、運動時にも使えますね。
音質
14.3 mmの大型LCPダイナミックドライバーや、低音を増強するパワーエンジンが搭載されており、重厚感あふれる低音が楽しめます。
しっかりとパンチが効いており、図太く力強い印象。かなり聴き応えがあるので、低音に関してはかなり満足です。開放型だけあって音場は広く、音の抜けも良好。空間表現も素晴らしいので、しっかり裏で流れる音も聴き取れます。
専用アプリ「AI Life」から簡易イコライザ機能が使えるので、もう少し高音や低音域を増やしたいなぁ……と思った方は試してみると良いでしょう。
ノイズキャンセリング
開放型ながらノイズキャンセリングを搭載しています。低周波の環境音をより正確に低減してくれるみたいです。
実際使ってみると、かなり強めで驚きました。
前に使っていた「Freebuds 3」だと、ノイズキャンセリングをONにしてもあまり効果を実感できませんでしたが、FreeBuds Lipstickでは明確に騒音を軽減できているのがわかります。
目の前の会話の声は、7~8割位カットしてくれている印象です。なにか言ってるのはわかるけどよくわからん、というレベル。電車内で使用してみると、さすがにカナル型と比べて劣りますが、ある程度は軽減されているのがよくわかります。
バッテリー
結論から言うと、バッテリー持ちはかなり貧弱です……。
ノイズキャンセリングをONにしていると、イヤホン単体では2.5時間しか持ちません。ケース込みでもたったの14時間(公式サイトに記載)。実際使ってみても、ほぼ公称値通りです。ワイヤレス充電にも対応していないので、バッテリー周りはかなり弱いですね。
装着性は優れていますが、バッテリー持ちが足を引っ張っているせいで長時間の使用は厳しいので、これはかなり残念。
操作
FreeBuds Lipstickの柄の部分にタッチセンサーが搭載されているので、その部分に触れることで操作ができます。できることは以下の通りです。
- 2回タップ:電話の応答 / 終了、音楽の再生 / 一時停止、前 / 次の曲<
- 上 / 下にスワイプ:音量アップ / ダウン
-
長押し:ノイズキャンセリング切り替え、通話の拒否
感度は至って普通で、特に誤操作も起きていません。専用アプリ「AI Life」からカスタマイズもできるので、凝った設定も可能。
マルチポイント対応
FreeBuds Lipstickは同時に2台の機器と接続することが可能です。Bluetooth接続を都度切り替える必要がなく、スマホで音楽、PCでWEB会議などの使い分けをスムーズに行うことができるので、かなり便利な機能。いちいちペアリング解除する手間がなくなるので、対応しているのは大きなポイントです。
Huawei製品以外も対応しており、Mac / Windows / iOS / Androidで使用できます。
総評
バッテリー持ちが貧弱なのが気になりますが、音質やノイズキャンセリングは開放型にしてはかなり高水準に達しているので、開放型の完全ワイヤレスイヤホンを探している人にはおすすめですね。
ただ、FreeBuds LipstickとFreebuds 4は中身が同じなので、よほど口紅風の充電ケースに魅力を感じない限りはFreebuds 4をチョイスするのが良いのかなと感じます。5千円の差はありますが、ケースのクオリティはかなり高いので、個人的には買って後悔していません。
筆者はAmazonで購入しましたが、結構人気みたいで入荷待ちのようです。Huawei公式サイトの方でも購入可能なので、もしこの斬新なデザインに興味があればチェックしてみてください。