スマホチップで動く、噂の「ARM版Windows」が正式発表!Snapdragon 835搭載ノートPCが登場

掲載日時: 2017/12/06(水) 06:49

ARM版Windowsが登場

 MicrosoftとQualcommは、ARM上で動作するWindowsを正式に発表しました。

Snapdragonで動作

 ARM版Windowsは長らく様々なが流れ、Computex Taipei 2017で「Always-Connected PC構想」として触れられ、登場が期待されていたもの。それが今回、ついに正式発表されたというわけです。

 ARMプロセッサは、スマートフォンで使用されているものと全く同じSnapdragonとなっています。今回発表された各デバイスは、ハイエンドスマートフォンと同じくSnapdragon 835を搭載しています。

利点は?

 Snapdragonで動作するWindowsの利点は以下のとおりです。

しっかりWindows 10

 これまで、ARMで動くWindowsといえば、Windows Phone, Windows 10 Mobile, Windows RTといった試みがありました。しかしご存知のように、これらのデバイスは不完全で、成功とは言い難い結果となっています。

 しかし今回のARM版Windowsは、そのような不完全なものではなく、Windows 10(Windows 10 Home, Windows 10 Pro, Windows 10 S)となっており、Win32アプリケーションの実行が可能。つまりこれまで通りのPCとしてしっかり使えます。

 Windows 10 Sは、Windowsストアからのアプリインストールのみ可能ですが、わずか数分でWindows 10 Proへアップグレードするオプションも利用できます。

 MicrosoftのMatt Barlow氏曰く、ARMのWindows 10はクアルコムのハードウェアに最適化されているとのこと。各種アプリケーションの動作も迅速です。

対応デバイス

HP Envy x2

 HP Envy x2はSnapdragon 835を搭載した超薄型PC。Surfaceのような見た目をしており、ペンも利用できます。4G LTEとWi-Fiをサポート。最大20時間駆動が可能。薄さはわずか6.9mmで重さは680g。

 OSはWindows 10 Sだがアップグレードに対応。発売は2018年初頭。

ASUS NovaGo

 ASUS NovaGoは「世界初のギガビットLTEラップトップ」を謳います。ヒンジによりタブレット、プレゼンテーション、テントモードに切り替えられます。バッテリー駆動時間は22時間、連続待機時間は30日間。実行4GBメモリ/64GBモデルは599ドル、実行8GBメモリ/256GBモデルは799ドル。

 こちらもOSはWindows 10 Sだがアップグレードに対応し、発売は同じく2018年初頭。

Lenovo

 詳細は発表されていませんが、Lenovoも対応デバイスを2018年に発売予定。CES2018にてお披露目予定です。