贅沢A4ノート「VAIO S15」、Core i9 オクタコアのALL BLACK EDITIONも登場

掲載日時: 2019/11/12(火) 00:57

 このカテゴリの製品としては、ガジェット好きにぶっ刺さりそうなデザインと仕様です。

 VAIO株式会社は、新型ノートパソコン「VAIO S15(VJS154シリーズ)」を正式発表しました。受注開始日は2019年11月12日午前9時以降。発売日(最速お届け日)は11月22日(金)。以下、製品の特徴を紹介します。

VAIO S15シリーズの進化

これまでのVAIO S15

(VAIO S15 2017年9月発売モデル)

 VAIO S15は、A4サイズのオールインワンノートPCです。大画面や光学ドライブが特徴。その分重量もあるため、どこにでも携帯するモバイルノートとは異なり、自宅やオフィスなどが主な活躍の場。

 「VAIO S15 2017年9月発売モデル(VJS152)」は、丸っこいデザインを採用していました。購入者アンケートでは、購入理由の第1位は「価格」。安いから選んだという人が多かったようです。

(VAIO S15 2017年9月発売モデル)

2019年4月に全面リニューアル

 VAIO S15は、2019年4月に大きなフルモデルチェンジを実施。

 「VAIO S15 2019年4月発売モデル(VJS153)」は、使う上での「快」を追究し、丸っこいデザインをやめてチルトアップヒンジの機能美を持ち込み、ソニー時代のVAIO Proを彷彿させるスマートなデザインの新筐体に変更。VAIO SX12 / SX14と同一のデザイン言語によりS Lineのラインナップとして統一感が生まれました。コレだよコレって感じの見た目になりましたね。

(VAIO S15 2019年4月発売モデル)

 当時最新のHプロセッサー搭載や4Kディスプレイ搭載といったハイパフォーマンス化も果たし、発売後3ヶ月の出荷台数は、2017年9月発売モデルと比べて156%となり大幅な増加に。

 さらに2017年9月発売モデルとは異なり、2019年4月発売モデルでは、購入理由第1位がデザインに。購入理由の順位としては、2位が使いやすさ、3位がCPU性能、4位が画面解像度/再現力、5位が光学ドライブ搭載に。

 購入理由として「価格」は第6位にまで落ちています。値段以外の進化点が大きく付加価値となり販売数を伸ばし、フルモデルチェンジは成功を収めたと言えます。

新しいVAIO S15 (VJS154)

パフォーマンス

(下が2017年9月モデル、上が最新モデル。横幅が狭くなっていることがわかる)

 今回発表の新モデル「VAIO S15 (VJS154)」は、第9世代Hプロセッサーを搭載。Core i7で比較すると、一般的なノートPCで採用される省電力優先のUプロセッサーラインよりも、約2倍のCPUパフォーマンスを誇るといいます。(Core i7 9750HとCore i7 8565UとのCineBench R15での比較、VAIO株式会社調べ)

 また、VAIO S15はCore i5選択時においても、HプロセッサーラインのCore i5 9300Hのパフォーマンスにより、一般的なノートPCのCore i7 8565Uと比べると、約1.5倍の性能を誇るとしています。(同じくCineBench)

外観

 カラーバリエーションはブラックとシルバー。一見、VAIO SX12やVAIO SX14と見間違うようなデザイン、狭いベゼル、左右に敷き詰められたキーボードが印象的です。

 光学ディスクドライブ、フルインターフェイス、テンキー付きキーボード、2ボタン付きクリックボタンを詰め込んだ豪華仕様。2017年4月モデルのパームレストは樹脂でしたが、パームレストはアルミニウムで高級感と剛性を高めています。

4K、BDドライブ、そしてダブル生体認証

 ディスプレイは15.6インチで、4K解像度を選択可能。映り込みを低減し、長時間使っても疲れないアンチグレア液晶ながらも視野角は広め。

 狭いベゼルながらも剛性を確保する工夫により、「画面端を持って開閉したら極端にたわむ」といった事象はありません。

 画面上部ベゼルに配置されたHelloカメラにより顔認証に対応。

 さらに指紋認証センサーまで搭載したことによるダブル生体認証により、キー入力せずともノーアクションで、確実にストレスなく解錠。

 チルトアップヒンジにより適度な傾斜角度を付けることができます。

 Thunderbolt 3対応のType-C、4K Ultra HD Blu-ray対応光学ドライブ、最大32GBメモリー、SSD/HDDデュアルストレージ対応といった高性能な仕様を引き続き採用します。

 原産国は海外ではあるものの、もちろん最終工程は長野県・安曇野のVAIO本社にて、専任技術者が一台づつ仕上げを行い50項目を点検する「安曇野FINISH」

「VAIO S15」のスペック

 重量は約2.25kg。LTEモジュールは非搭載。前述のUSB Type-Cポートに加え、USB 3.0ポート×2、HDMI出力、アナログ外部出力 ミニD-Sub 15ピン、ヘッドホンジャック、ステレオミニ端子を搭載します。

VAIO S15 (個人向け) / VAIO Pro PH (法人向け)
OS Windows 10 64bit
Pro / Home
プロセッサ Core i7-9750H / i5-9300H
メモリ 32GB / 16GB / 8GB / 4GB
ディスプレイ 15.6型液晶 アスペクト比16:9
4K (3840×2160) / FHD (1920×1080) / HD(1366×768)
SDD PCIe 1TB / 512GB / 256GB
SATA 256GB / 128GB
(法人は暗号化機能内蔵 SATA 256 / 128GB選択可)
HDD 1TB / 500GB / 非搭載
光学 Blu-ray ドライブ / DVDスーパーマルチドライブ
TPM 搭載 / 非搭載
生体認証 指紋+顔 (個人向けは全数搭載、法人は非搭載選択可)

VAIO S15 ALL BLACK EDITION

15インチ初のオールブラック、Core i9オクタコアで登場!

 何気に今回最大のトピックな気もしますが、ついにVAIO S15にも「ALL BLACK EDITION」が登場。これでSラインにALL BLACK EDITIONが揃うことになります。

 しかもALL BLACK EDITIONは、第9世代Hラインプロセッサーとして、VAIO PC初のオクタコアCore i9(8コア/16スレッド)を採用して登場。熱/電気設計を見直し、満を持しての搭載。Core i7 Hプロセッサーラインよりもさらに30%高い性能を誇り、一般的なノートのCore i7 8565Uより282%向上といいます。(CineBench)

 艶やかに光る天面のVAIOロゴ、ヘアライン加工されたヒンジ部背面も黒。そして化粧箱まで黒。気品高いプレミアムなモデルとなっています。

「VAIO S15 ALL BLACK EDITION」のスペック

 解像度は4K一択、BDドライブ搭載、実行メモリ16GB以上の最上位プレミアムモデルとして展開します。もはや無いのはグラフィックボードぐらいじゃないの?という特盛仕様ですね。

VAIO S15 ALL BLACK EDITION
OS Windows 10 64bit
Pro / Home
プロセッサ Core i9-9980HK
メモリ 32GB / 16GB
ディスプレイ 15.6型液晶 アスペクト比16:9
4K(3840×2160)
SDD 第3世代ハイスピードSSD(PCIe)
1TB / 512GB / 256GB
HDD 1TB / 非搭載
光学 Blu-ray ドライブ
TPM 搭載
生体認証 指紋+顔

 Core i9 Hプロセッサーラインを搭載してしまった本機。中身はどうなっているのか?分解レポートをこちらの記事でお届けしています。

総評:豪華絢爛

 A4ノートPCといえば、ホームノートとも呼ばれ、とりあえず画面が大きくて光学ドライブが付いている「無難な製品」が多く、ガジェット好きには刺さらないものが主流の印象。

 ところが今年のVAIO S15は、ゴージャスな仕様で、デザインをきっちり他のモバイルノートのラインナップと揃えてきて非常にかっこよく、そして今回はついに超ハイスペックのCore i9搭載ALL BLACK EDITIONが登場。

 A4ノートは「お父さんが書斎に置く」などが想定されますが、いやぁ~、至上の贅沢!こんなの書斎やリビングにあったらカッコよすぎますね。

 脈々と存在し続けるこのジャンルで「性能にもデザインにも妥協したくない!」というユーザーにとって、良い選択肢と言えそうです。

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