ONEXPLAYER mini レビュー。待望の小型軽量「携帯ゲーミングUMPC」だ

掲載日時: 2022/01/17(月) 12:03

 まさにコレを待っていた!

 One-Netbook社の国内正規代理店テックワンより、最新ゲーミングPC ONEXPLAYER miniを一定期間貸与してもらったためレビューします。

 本機の魅力はPCゲームを携帯ゲーム機で持ち運べる、しかも小型軽量化を実現したということ。OSにWindows 11を搭載しています。

 先代ONEXPLAYERは8.4型と大きく家で遊ぶには良いですが、外に持ち出すきにはなれないサイズ感。重量も820g超えと重いです。

大画面は快適だがデカすぎた初代 左からM1 MacBook Air, 初代ONEXPLAYER, Nintendo Switch, PSP, iPhone 12 mini, 前回レビューより

 これに対し、ONEXPLAYER miniは7型で重量589g。スイッチに迫るサイズ感を獲得。これぞ携帯型ゲーミングUMPCだ!

実測583.1g

 7型とはいえ操作系で横長になっている分、普段使っているUMPC用の鞄やコートには入りませんでしたが、8.4型の初代よりも選択肢は広がっているでしょう。

 Intel 第11世代 TigerLake-Uの最上位にあたるCore i7-1195G7 5.0GHzを搭載、グラフィックはGeForce MX350に匹敵するIntel Iris Xeコア、実行メモリは16GB LPDDR4x。パネルは1920×1200 IPS液晶。

 ベンチマークテスト結果は以下の通り。一部製品版と異なる試作機であることに留意した上で参考にしてもらえれば幸いです。

 これだけパワフルな性能を持ちながら、小型で重量実測値は583.1gと軽量。素晴らしい。

 さすがにApex Legensなどリッチな3Dタイトルを高画質で遊ぶことは難しいですが、それでも画質設定や解像度を落とせば60fps近いフレームレートの維持も可能となってきます。

 Back 4 Bloodを遊んでみたところ。こちらは解像度を落とさずとも画質設定を落とすことでより快適にプレイ可能でした。

 操作系はONEXPLAYER譲りの快適さで、どれも上質、しっかりグリップ感もあって最高でした。特にALPS製の日本製ジョイスティックは快感。

 プレイ中、ファンが回転し背面から吸気、上から空気を吐き出します。熱中しているとファンがうるさい印象はそれほどありません。

先代モデルにあった背面キックスタンドがないので、やはり携帯性を重視していることがわかる

上部にはUSB端子、イヤホンジャック、音量キー、電源ボタン

 スピーカー音質は普通。ONEXPLAYERよりは若干良いかもしれません。

 少し誤算だったのがヴァイブレーションです。ゲームパッドの振動に対応タイトルだと適宜振動してくれます。これ自体は良いのですが、あまり心地よくはない振動音が耳障りな印象がほんの少しだけありました。

 ただこの辺りはかなり杞憂だと思います。というのも、ONEXPLAYERは自宅で運用する人が多いであろうに対して、本機は小型軽量化を実現した真の携帯機であるということ。外でプレイするのであれば有線/無線のイヤホン/ヘッドフォンを活用します。スピーカー音や振動の音は気にならないでしょう。

 USB4.0 Type-C端子も搭載。eGPUへの拡張性も期待できます。

 付属充電器を使用して充電したところ1分1%ペース、1時間半ほどで満充電。なお100W急速充電により対応充電器を使用した場合は20分で50%まで充電が可能としています。

 プレイ時間は1時間~1時間半ぐらい。ここはゲームタイトルや設定によって大きく左右される点だと思います。

 オレンジのキーはホーム画面に戻る、1.5秒押しでゲームアプリに戻るといった動作が可能。

 オレンジのキーと夜間モードキーを押すとスクリーンショット撮影が可能。Windowsのスクショ撮影周りは改善は進んでいるもののキーボードがないと不便ですからね。スマホライクに撮れる機能は貴重。

 この手のスレートPC、キーボードがないのでIDやパスワードの入力にも難儀します。キーボードキーを押すことでソフトウェアキーボードの呼び出しが可能。

 先代ONEXPLAYERにはカバーキーボードが存在しました。これについて先日のONEXPLAYER mini記者発表会質疑応答にて、Jack Wang社長はmini向けのBluetoothキーボードも登場すると回答しており、続報に期待したいところです。

 OneGxシリーズは画面が小さく面白かったものの、コントローラーを装着し個別に充電する手間もあり、生産性とゲームでどっちつかずという印象でした。

 そこでゲームに振り切ったONEXPLAYERは両脇にコントローラーを固定することで充電の手間もなく良かったですが、家のリビングでプレイするのに良くても携帯性は乏しく煮えきらなかったところ。

 今回のONEXPLAYER miniは待望の携帯性を獲得したモデルということでまさにこれを待っていた。パッドでやりたい積みゲーのあるPCゲーマーには是非検討してもらいたい一台となっています。

 発売日は2022年1月31日。現在予約を受付中。価格は予約特別価格にて13万9590円から。

UMPC/携帯ゲーミングパソコンを購入する [AD]
ハイビーム公式オンラインストア

おすすめ記事

MOONDROP MIAD01の詳細スペックが判明!Dimensity搭載や100段階音量調節で価格399ドル、さらに技適申請も明らかに

2024-04-25 20:55:14會原

DAPDimensity 7050MIAD01MOONDROPMOONDROP MIAD01

中国の音響メーカーMOONDROP(水月雨)は、「MOONDROP MIAD 01(MD-PH-001)」のスペックを公開しました。価格は399ドル。現在「技術基準適合証明申請中」とのことで、日本発売にも期待できそうです。同社は本機を「5G対応フルバランスHiFiオーディオプレーヤー」または「Internet Audio Device」などと位置付け、なんと4.4mmバランス接続端子を備えます。M...

Qi2、液晶での電池残量表示対応!Anker MagGo Power Bank (10000mAh) レビュー

2024-04-24 19:56:54そっぷる

Anker MagGo Power BankQi2レビュー

AnkerよりQi2対応のモバイルバッテリーが発売されました。前回紹介したものは6600mAhですが、今回は10000mAhの大容量モデルです。それ以外にも違いがあるので紹介していきます。内容物はUSB Type-Cケーブルとモバイルバッテリー本体のみ。ワイヤレス充電面にはQi2対応を表すQi2のロゴが表記されています。背面には簡易的なスタンドが備わっています。スタンドは非常に簡易的なものですが、...

HUAWEI Pura70シリーズ発表!Pシリーズから名称が変更、Ultraはレンズがつき出る1型沈胴式カメラを搭載

2024-04-24 18:50:23ピュアセル

HiSiliconHuaweiHuawei Pura70Huawei Pura70 ProHuawei Pura70 Pro+

中国ファーウェイは、中国国内で同社最新フラグシップスマートフォンの「HUAWEI Pura70」「HUAWEI Pura70 Pro」「HUAWEI Pura70 Pro+」「HUAWEI Pura70 Ultra」の4機種を発表しました。 同社傘下のHiSilicon製SoCを搭載し、Pura70 Pro+/Ultraは衛星通信に対応。Pura70 Ultraでは1型センサーと可変絞りの沈胴式広...

メタ、VR/ARデバイス向け「Meta Horizon OS」発表。ASUSやレノボが採用、「メタバースのAndroid」になれるか?

2024-04-24 12:46:18riku

ASUSLenovoMetaMeta Horizon OSMeta Quest Software

Metaは、同社のMeta Questシリーズに搭載しているMeta Quest Softwareを拡張し、新たに「Meta Horizon OS」としてサードパーティーのハードウェアメーカーに解放することを発表しました。Metaによると、「Meta Horizon OS」は、利用者により多くの選択肢を、開発者により大きなエコシステムを提供するとのこと。同OSを搭載したデバイスとして、既にASUS...

カテゴリー