「音ゲー殺し」のiOS16。一部リズムゲームがプレイ困難の迷惑仕様、アプデやiPhone 14購入は見送りを

　先日より配信が始まったiOS 16。ロックスクリーンのウィジェットやバッテリー残量の数字表示など、試してみたくなるような機能が豊富ですが、音ゲープレイ困難の邪悪な仕様が追加され、メーカーがアップデートを適用しないよう勧告しています。

　TwitterやReddit上の報告によると、iOS 15時代にも存在していた、3本指でタップすることで現れ、文章のコピペを行える上部バーがゲームの妨げになるとのこと。

　当時は一部のアプリ限定の機能だったため、特に問題にはならなかったようです。

　一方でiOS 16ではすべてのアプリが対象で、3点タッチを行うとバーが無条件で上部に出現。

　リズムゲームなどの一部ゲームでは3点以上の同時タッチはザラですが、バーが出てくることにより視認性が著しく低下してしまいます。またバーの表示と同時にカクツキが発生するとの報告もあるため、できれば出てきてほしくないところですが、この機能は設定でオフにできず、アクセスガイドも影響しないため、どうやっても回避はできないものとなります。

　すでにベータ版iOS 16を利用していたユーザーなどから実際の報告がなされており、下の動画では、3本以上タップした状態で指を離すと上部バーが出てしまうことが読み取れます。

　いくつかのリズムゲームは声明を発表。セガが運営する「プロジェクトセカイ カラフルステージ！(以下プロセカ)」公式Twitterは、アップデートを控えるべき理由を、3本指タップによりツールバーが表示される問題であると明示。アプリ側でどうこうできる問題ではないことから、Apple側が問題を解決するまでアップデートをしないよう投稿しています。

　また、Arcaeaを開発する英lowiroは、「誠に遺憾」と、アップデートの中止を推奨。同ゲームは性質上3本以上の同時押しが必須であるため、理論上指2本でプレイできるプロセカなどと異なり致命的。

　なお、既存のiPhone 13以前のユーザーであれば、アップデートを行わなければ解決する問題ですが、9月16日より販売を開始するiPhone 14シリーズではプリインストールOSがiOS16であるため、どうやっても回避不能。問題の進展がみられるまでは、リズムゲームをプレイするユーザーは購入を控えざるを得ないかもしれません。

　またiPadOS 16は配信されていないため、即時の対応は不要ですが、先だって自動アップデートを無効化しておくとよいかもしれません。