
背面のカバーを付け替えると、リングライト付きのカメラにもゲームパッド付きの携帯ゲーム機にもなるスマートフォン「HMD Fusion」。モジュラー型スマホとして2024年に登場したものの、後継となるFusion 2には開発中止の噂まで流れていました。
ところが、そのFusionが中身を強化して出直す可能性が出てきました。HMD関連のリークで知られるXアカウント「HMD_MEME’S」(@smashx_60)が10月25日、欧州向けに性能を高めたHMD Fusionの仕様を投稿しています。
投稿によると、SoCはSnapdragon 7s Gen 2へ刷新され、画面もFHD+・120Hz表示へと格上げされる見込みです。
HMD Fusion (EU Version Upgraded) – IPS LCD 6.56″ FHD+, 120Hz – 108MP OIS + 2MP | 50MP – Snapdragon 7s Gen 2 – 8/256GB, 12/256GB – Up to 24GB* w Virtual RAM – 4yrs updates warranty – 5000mAh, 33W pic.x.com/cZ8QiT2PXW
— HMD_MEME’S (@smashx_60) October 25, 2026
初代HMD Fusionは、HMDが2024年2月のMWCで予告し、9月のIFAで全容を公開した機種。
背面のピン端子で「Smart Outfits」と呼ぶ専用カバーと接続し、リングライト付きの「Flashy Outfit」やワイヤレス充電に対応する「Wireless Charging Outfit」などを付け替えられます。
さらに、緊急時ボタンを備えた「Rugged Outfit」やゲームパッドになる「Gaming Outfit」も展開。カバーのCADデータやAPIも公開されており、3Dプリンターによる自作も可能と案内。

しかし、中身はエントリー級にとどまっていました。公式仕様によるとSoCはSnapdragon 4 Gen 2で、6.56型の液晶はHD+(720×1612)・90Hz。メインカメラの手ブレ補正は電子式で、OSアップデートは2回、セキュリティアップデートは3年間という設定でした。
今回の投稿によると、強化版は6.56型IPS液晶のサイズを維持しつつ、解像度がFHD+、リフレッシュレートが120Hzへと向上。実行メモリは8GBまたは12GB、ストレージは256GBで、仮想メモリと合わせて最大24GBを扱えるとしています。
また、カメラは光学式手ブレ補正付きの1億800万画素と200万画素の構成になり、インカメラは5000万画素を搭載。5000mAhの電池と33W充電は初代と同等で、OSかセキュリティかは明記のない「4年間のアップデート保証」も挙げられています。
新たに搭載されるSnapdragon 7s Gen 2は、同社が2024年に発表したHMD Skylineも採用したミッドレンジ向けSoC。Notebookcheckは、Snapdragon 4 Gen 2と比べてCPU性能が約25%高いと伝えています。
そして同誌は初代Fusionのレビューで処理性能の物足りなさと画面解像度の低さを指摘しており、リーク通りならまさにその2点が改善されることになります。
加えて@smashx_60は、HMD Pulse ProとHMD Crest Maxの欧州向け強化版も投稿。Pulse ProはSoCがUnisoc T606からMediaTek Helio G99へ、画面が90Hzから120Hzに引き上げられるとしています。
一方のCrest Maxは、SoCがUnisoc T760からMediaTek Dimensity 7025に変わるとしています。
HMD Pulse Pro (EU Version Upgraded) – IPS LCD 6.56″ HD+, 120Hz – MTK Helio G99 – 50MP OIS + 2MP | 50MP – 8/256GB – 5000mAh, 20W pic.x.com/ALscAj8UsN
— HMD_MEME’S (@smashx_60) October 25, 2026
HMD Crest Max (EU Version Upgraded) – OLED 6.67″ FHD+, 120Hz – Dimensity 7025 – 64MP OIS + 5MP + 2MP | 50MP – 8/256GB – up to 16GB* RAM w Virtual RAM – 5000mAh, 33W pic.x.com/bXljKM4unJ
— HMD_MEME’S (@smashx_60) October 25, 2026
3機種とも、発売時期や価格は投稿に書かれていません。Fusion 2を巡っては、同じ@smashx_60が7月に開発中止の可能性を投稿した後に開発継続を再投稿した経緯もあり、今回の強化版との関係も明らかではない状態です。
「ゲームパッドになるのに、中身はSnapdragon 4 Gen 2」という食い違いこそ、初代Fusionの最も惜しい部分でした。いくら着せ替えで遊び方を広げても、控えめな性能とHD+解像度の画面が足を引っ張っていたのは否めません。Snapdragon 7s Gen 2とFHD+・120Hz液晶なら、ようやく専用カバーの機能に見合ってきます。本体の形状やOutfitsとの接続仕様が初代と同じであれば、手持ちのOutfitsをそのまま使い回せる可能性もあり、実現すれば待たされたファンにとっても嬉しい対応になるはず。
Fusion 2の行方が定まらない中、名前を変えずに中身を入れ替える再投入は手堅く、モジュラー型スマホの系譜を途切れさせない現実的な一手として歓迎したいところです。











