HMD(旧Nokia)は、世界最大級の携帯電話関連の見本市であるMWC 2025において、10代向けの新スマートフォン「Fusion X1」と、FCバルセロナとコラボレーションした特別版「Barca Fusion」を発表しました。Fusion X1は2025年5月に229ポンド(約4万3000円)で発売予定です。
Fusion X1は10代の安全なネット利用と健全な習慣作りを行うとするスマートフォン。子どものスマホやスマートウォッチのペアレンタルコントロールが行えるXploraと提携して開発しており、このアプリがプリインストールされているとのこと。
リアルタイムの居場所更新やバッテリー残量が少ない際の警告など、親が安心して子どもにスマートフォンを持たせられる環境が整えられています。
SoCにはSnapdragon 4 Gen 2を搭載し、メモリは6/8GB、ストレージは128/256GBから選択可能。ディスプレイは6.56インチの液晶で、その解像度は1612×720とかなり控えめである一方、リフレッシュレートは90Hzを実現します。カメラは1億800万画素と200万画素深度センサーの2眼。5000mAhバッテリーを搭載。
もう一つかなり特徴的なポイントがあり、それが背面に見える金属接点。ベース機種であるHMD Fusionから引き継いでいるものであり、背面のケースを取り外してお好みの機能を簡単に付加することができます。いわばCMF Phone 1のようなものですが、接点があることによってワイヤレス充電機能を追加したり、撮影に便利なリングライトをつけたり、あとは専用ゲームパッドを装着させることができるようです。
本体の背面色は半透明のグレーのみですが、先述の通りカバーの色を変更することができます。また子供向けスマホということもあって故障しやすいことが考えられますが、自宅でも部品の交換が簡単に行えることも特徴的です。
一方、FCバルセロナとコラボレーションした「Barca Fusion」は、Fusion X1と同じスペックを共有しながらも、特別なデザインと機能を備えています。本体には11人のFCバルセロナ選手のサインが刻印されており、これらは暗闇の中で紫外線を当てることにより光る仕様となっています。
さらにBarca Fusionには、チーム専用の挨拶、装飾的な壁紙、エフェクトなどを含むFCバルセロナテーマのコンテンツが搭載されており、選手の声でモーニングコールを設定することも可能であるとのこと。なんと価格変わらず229ポンド(約4万3000円)で、コレクターズアイテムとしての価値を持たせることを狙っています。HMDは以前にも「バービーフォン」を発表し、子供にはキッズケータイとして、大人にはデジタルデトックスをアピールする二毛作を展開していましたが、今回は子供とサッカーファンの二毛作を狙っているようですね。
HMDはこれらの新製品のほか、同イベントで「Amped Buds」という完全ワイヤレスイヤホンも発表。1600mAhとイヤホンとしては巨大なバッテリーを内蔵したケースは、対応するスマートフォン”を”ワイヤレスで充電できるという世界初の機能を持ち、最大95時間の音楽再生が可能だとしています。Amped Budsは2025年4月に169ポンド(約3万2000円)で発売予定。
OS | Android 14 |
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SoC | Snapdragon 4 Gen 2 |
メモリ | 6/8GB |
容量 | 128/256GB |
画面 | 液晶 6.56型 1612×720 最大90Hzリフレッシュレート |
カメラ | 1億800万画素メイン+200万画素サブ |
インカメラ | 5000万画素 |
電池 | 5000mAh 33W有線充電 |
寸法 | 164.15×75.5×8.32mm、202g |
5G | 対応 |
LTE | 情報なし |
3G | 情報なし |
その他 | 防水防塵(IP68)、イヤホンジャック搭載、生体認証(指紋/顔、あるいは両方) |