HTCのHMD「Vive」シリーズではありません。
HMDは、アメリカにて廉価なスマートフォンの「HMD Vibe」を発表しました。外観は既にEU圏などで発表されている「HMD Pulse」シリーズと外観は同一ですが、中身は異なります。
HMD VibeはSnapdragon 680を搭載するロークラススマートフォン。ある程度の性能はありますが、やはりチップも古いため快適な利用は厳しいかもしれません。メモリは6GBに加えて4GBの仮想メモリを追加することができ、ストレージは128GB。
ディスプレイは6.55インチの液晶。解像度はHD(1612×720)。廉価機種らしくベゼルは太め。カメラはリア1300万画素+200万画素深度測定、フロント500万画素と最低限です。顔認証に対応。
バッテリーは4000mAhで、2日間持つとアピールしています。充電速度は10W。
HMDやNokiaといえば、修理業者のiFixitと提携してユーザー自身が修理を行うためのパーツを販売するなど、修理する権利を強く推していますが、HMD Vibeではその記述はありません。HMD Pulseシリーズと見た目は同一であるため、ディスプレイなどは流用が効く可能性がありそうです。
ただまあHMD Globalのスマートフォンはおしなべてスペックが低く、わざわざ修理するくらいなら新しく買い替えたほうがいいのでは?と思うところではあります。
価格は149ドル、日本円にして2万3000円ほど。
OS | Android 14 |
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SoC | Snapdragon 680 |
メモリ | 6GB+4GB |
容量 | 128GB |
画面 | 6.55型 (1612×720) |
カメラ | 1300万画素 |
インカメラ | 500万画素 |
電池 | 4000mAh 10W |
寸法 | 193.95× 75.2× 8.45 mm, 185g |
その他 |
余談ですが、筆者はHMD Vibeの名称に怒りを覚えています。スマホ業界におけるNokiaの後釜のほうのHMDは「Human Mobile Device」の略ですが、HMDという単語は同時に「Head Mount Display」、つまりVRやARグラスの略字でもあります。
これだけならまだよかったものの、「Vibe」という製品名。これはVRゴーグルの一時代を築いたハイエンドVRゴーグル、HTC社のViveシリーズと1文字違い。
筆者はHMD Vibeの販売を告知するプレスリリースを検索しようとしていたのですが、Googleには「HMD Vive」の誤記と判定されてしまいますし、変にHMDという名称が被るせいで除外検索もしづらいという状態に。その後くまなく探したところ、先行して登場し外観はほぼ同一な「HMD Pulse」はプレスリリースがあったのに対し、HMD Vibeは一切なし。もうちょっとこう……考えてほしいものです。