iPhone 6/6 Plusが国内3社のVoLTEに対応!設定方法を解説します。

掲載日時: 2015/04/09(木) 05:54

 NTT docomo / KDDI / SoftBankの国内携帯キャリア3社のVoLTE(ボルテ)サービスに、ついにiPhone 6 / 6 Plusが対応しました。これまではAndroidスマートフォンのみの対応でしたが、新たにiOSが対応端末として加わることになります。

 この記事ではVoLTEと、iPhone 6 / 6 Plusでの有効化方法について解説します。

VoLTEとは

 VoLTE(Voice over LTE)とは、これまで3Gネットワーク上で行っていた音声通話をLTEネットワーク上で行うもの。ざっくり言えばIP電話のような仕組みで、素早く発着信、音声通話を非常に高音質で楽しめます。

 特に恩恵を受けられるのはKDDIです。これまでCDMA2000由来の劣悪な通話品質と、通話中のデータ通信不可という欠点に耐える必要がありましたが、au VoLTE対応でこれらがやっと解消されます。

 ただしau VoLTEの注意点として、3Gネットワークに繋がらなくなるというデメリットがあります。地下や山の中だと圏外になりやすい可能性があるので、通話を重視しないユーザーは有効化しない方がいい場合もあります。

 3Gに繋がらないということは、好意的に言えば、「通話中、LTEエリア外に出ると3Gに落ちたままVoLTEに戻ってこない」というドコモ・SBで起き得る現象が、そもそもauでは起きようがない、ということ。なので、どうせ低音質・低速回線だったら切れてもらった方がいいと言うこともできます。そういう人は必ずしも多数派ではないでしょうけどね。

必要な料金プランとオプション

 NTT docomoが旧料金プランを廃止し、基本料2700円の高額な新料金プランに一本化したことについて、「VoLTEへの設備投資のため」という擁護の声も聞かれましたが、実はVoLTEは3社とも、対応機種であれば、新料金プラン(カケホーダイ・カケホとデジラ・スマ放題)でも、旧料金プラン(タイプXi・LTEプラン・ホワイトプラン)でも、どちらでも利用できます。単に旧料金プランなら(通話定額オプションがない場合)20円/30秒の通話料がかかるだけの話です。

 VoLTE対応にあたってSIMカードの交換なども不要。SIMフリー版iPhone 6 / 6 Plusでも利用できます。当然ながらデータプランでは利用できません。[追記]MVNOでも音声・LTE対応のプランならVoLTEを利用できる可能性があります。IIJmioでは「みおふぉん」のプランでVoLTE自体は使用可能であることを公式に記載しています。

 なお、auの場合「ネットワーク設定オプション」、SoftBankの場合は「VoLTEオプション」を付ける必要があるようです。これらは月額無料で加入できます。

最新ソフトウェアが必須

 VoLTEの使用には最新バージョンのソフトウェアが必要です。

 まずiOS 8.3が必要です。PCからiTunesに接続、またはiPhone本体から設定→ソフトウェアアップデートにて、更新を実行できます。

 続いて、キャリアアップデートも必要です。設定→一般→情報に進むと、更新を促されますので、アップデートします。NTT docomo / KDDI / SoftBankいずれもバージョン19.1以降でVoLTEが利用できるようになります。

設定から有効化

 各種アップデート後、設定→モバイルデータ通信→4Gをオンにする→音声通話およびデータを選択することで、VoLTEを有効化できます。VoLTEが不要な場合は再び無効にすることもできます。

 ただし以下の様なエラーが出る場合、「VoLTEオプション」「ネットワーク設定オプション」に加入できていません。オプション加入が反映されるのは翌日以降の適用となるようで、その場合は反映を待ってから有効化しましょう。

 どうせ大手携帯キャリアの高額なカケホーダイに料金を払うぐらいなら、VoLTEを使った方が高品位な音声通話を利用できるので、有効化しておいて損はないでしょう。特にKDDIで通話をするなら、デメリットを甘受してでも有効化しておきたいものです。

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