LG電子は、曲面型有機ELテレビ「LG OLED TV」を日本市場向けに投入。まず第1弾として、55インチ4Kモデル「55EG9600」を5月8日より発売しました。価格は62万8800円。記事中の価格表記は全て税別。日本で買える民生用の有機ELテレビといえばSONYのXEL-1以来ですね。
解像度は4K(3840×2160)。有機ELならではの応答速度、素子の発光を消すことで純粋な黒色を表現できるなど、液晶テレビにはない良さがあります。
有機ELは性質上、製品寿命は液晶ほど長くありません。しかもRGB素子の劣化は平等に起きるわけではなく、素子の劣化スピードが異なるため、使うほど色がずれるという問題もあります。ただLG OLED TVはRGB素子を自発光させる通常の有機ELとは異なり、白色有機ELとカラーフィルターという、有機ELと液晶のハイブリッドのような独自方式を採用しており、色ずれについては起きないでしょう。
同じく日本市場向けの有機ELテレビ2015年モデルとして、65型4Kの「65EG9500(99万8800円)」は秋、55型Full HDの「55EC9310(39万8800円)」は6月発売予定。いずれも薄型・曲面モデル。
テレビのOSにはPalm、HPを経てLGに辿り着いたWeb OSのバージョン2.0を採用。ただしFull HDモデルの「55EC9310」はWeb OS 1.0。サポセンにも確認しましたが、今のところはアップデートの予定は無いとのこと。バージョン1.0と2.0では起動速度やレスポンスが大幅に変わってきます。
LGは前モデル「EC9300」を含む海外向け2014年モデルに対して、Web OS 2.0のアップデートをアナウンス済み。もし日本市場向けの非4Kモデルに手を抜くとすれば残念です。LGの4KアップコンバートはBRAVIAやVIERAと比べると今ひとつなので、個人的には買うならFull HDモデルが良かっただけに落胆しています。
今後のアップデートに関する情報に注視しつつ、Android TV搭載BRAVIAの日本市場向けの発表や、Firefox OS搭載のVIERAの評判が出てくるのを待ちたいところです。