折り畳みスマホ「OnePlus Open」発表。アラートスライダー、LYT-T808、ハッセルブラッド

　OPPOのサブブランドOnePlusは、ブランドとして初めての折り畳みスマートフォンである「OnePlus Open」を10月19日(米国時間)に発表しました。ほとんどの部分をOPPOの最新世代折り畳みスマートフォンであるOPPO Find N3と共有していますが、OnePlusならではのあの機能が与えられています。

　OnePlus OpenはSoCにSnapdragon 8 Gen2を採用。OnePlus Openの発表直後に登場したSnapdragon 8 Gen3の性能には驚かされますが、8 Gen2でも普段使いにはまずもって困ることはないでしょう。ストレージは512GB、メモリは16GBの選択肢のみ。

　ディスプレイは内側のメインディスプレイが7.8型、外側のサブディスプレイが6.3型。これはOPPO Find N3と同じ寸法。今でこそ折り畳みスマートフォンとしてよく見るアスペクト比と画面サイズですが、OPPO Find N2シリーズまでは我が道を行く小型ディスプレイと正方形に近いアスペクト比を採用していました。

　もちろん、リフレッシュレートは最大120Hz対応。メインディスプレイは1~120Hzの可変、サブディスプレイは10~120Hzの可変に対応しています。折りたたみスマホの要ともいえるヒンジも耐久性をしっかりアピール。100万回の開閉試験や、1mからの落下試験などを通過したと主張します。

　これもOnePlusの恒例と化した、老舗カメラメーカーのハッセルブラッドとの連携も引き続き行っています。

　背面カメラは3眼。4800万画素で、Sonyのイメージセンサーの新たなブランドである「LYTIA」のハイクラスモデル、LYT-T808(IMX888のリブランド)をメインに据えています。望遠レンズには6400万画素で6倍望遠のOV64B、超広角には視野角114°で4800万画素のIMX581を採用。

　メインディスプレイ側インカメラは2000万画素、サブディスプレイ側インカメラは3200万画素となっています。

　バッテリーは4805mAhで、ワイヤレス充電には非対応。80Wの急速充電器が付属しますが、本体は67Wまでの対応となるようです。それでも40分強で満充電が行えるため、十分に高速といえるでしょう。

　特筆すべきはその重量と薄さ。厚みは展開時5.8mmで、重量は239g。チタンボディを採用したiPhone 15 Pro Maxには及びませんが、なんと14以前のIPhone Pro Maxモデルと同等レベルの重量です。折りたたみスマホとしては軽量化している部類です。

　このほか、iPhoneの消音スイッチに相当する「アラートスライダー」を搭載。これもOnePlusの伝統といえる機能でしたが、母体であるOPPOとの統合が進み、主に低中価格モデルで搭載されなくなっています。ハイエンドモデルのみで搭載が継続されているXperiaの物理シャッターキーのような感じでしょうか。

　プリインストールOSはAndroid 13ベースのOxygen OS 13.2。OPPO Find N3はOPPOブランドのスマートフォンに搭載されるColorOS 13.2を搭載しており、使用感などに若干の違いが生まれています。

　本体色はVoyager Blackと、OnePlusならではの高級感のあるグリーン、Emerald Duskの2色が用意されています。

　価格は1699米ドル、日本円にしておよそ25万円ほどとなっています。参考までに、Galaxy Z Fold5の米国での販売価格は256GBモデルが1799ドル、512GBモデルが1999ドルとなっており、若干割安です。

　スペック表は以下の通り。

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