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OPPOとハッセルブラッド、次世代カメラシステム「Hyper Tone」を共同開発。2024年のFindシリーズに実装へ

 OPPOは、スウェーデンの老舗カメラブランドのハッセルブラッドと次世代カメラシステムの「HyperTone」を開発を行う共同事業を発表しました。

 HyperToneは2024年以降のOPPOのフラグシップスマートフォンシリーズであるFindシリーズに実装される予定です。

 OPPOとハッセルブラッドの現在までの関係性

 ハッセルブラッドとOPPOの関係性は、OPPO傘下であったころのOneplusから始まりました。2021年3月にOneplusとハッセルブラッドは次世代フラグシップスマートフォンカメラを共同開発するための3年間の長期パートナシップを発表。

Oneplus 9 Pro

 Oneplus 9シリーズ以降ではハッセルブラッドがカラーキャリブレーションに携わっています。撮影機能も増やし、ハッセルブラッドの撮影体験を表現する外観や操作感のハッセルブラッドProモード、ハッセルブラッドXPanの撮影体験を再現する65:24の独特のアスペクト比の撮影モードであるXPanモード、XCDレンズのポートレート効果を再現したポートレートモードを共同開発してきました。

ハッセルブラッドXPanモード

 さらに、OPPOとOneplusの組織的統合の影響か、OPPOとハッセルブラッドも2022年2月に3年間のパートナーシップを契約。OPPO Find X5以降のFindシリーズにもハッセルブラッドと共同開発のカメラソフトウェアが実装されました。FInd X6シリーズではハッセルブラッドの透かしやフィルタ、独自チューンのプロモードが追加されています。

OPPOとハッセルブラッドの共同事業

 パートナーシップ契約からもうすぐ1年となるこのタイミングで、次世代カメラシステム「HyperTone」を開発する共同事業を発表。

 OPPOとハッセルブラッドの関係は、HyperToneカメラシステムを構築する巨大なプロジェクトとして新たな段階に突入したとしています。

 この協力関係の中でOPPOはスマートフォンのカメラ開発において技術仕様だけでなく、美学を追及するアプローチにより、客観的な技術によってユーザーの主観的な美学にこたえることを可能にするといいます。

 今回のパートナーシップ関係で写真美学特徴定量化ラボを設立。

 写真技術者が1割、プロの写真家が5割、色彩専門家が4割によって構成され、特徴分析、課題解決計画、そして正確なチューニングを行い、新しいカメラシステムを構築するとのこと。

HyperToneカメラシステム

 この提携によって開発されるHyperToneシステムは以下のシステムから構成されます。

  • HyperTone オールメインカメラシステム
  • HyperTone 画像エンジン
  • HyperTone ProXDRディスプレイ

  オールメインカメラシステムはハードウェアの性能向上によって実現。OPPO Find N3に搭載されたSONYの2層トランジスタ画素積層型センサーや、FInd X6シリーズの大口径のペリスコープ望遠カメラのハードウェアを例に、超広角・広角・望遠のすべてのカメラで光と影を正確に捉えることを可能にするとのこと。

 HyperTone 画像エンジンは、従来のコンピュテーショナルフォトグラフィーの問題を解決し、より多くの計算によって信号の歪みを改善を目標にしており、Extra HDアルゴリズム、HyperToneアルゴリズム、ナチュラルカラーアルゴリズムで構成されています。

 まず、Extra HDアルゴリズムでは、AIを用いてRAW段階で複数の画像フレームを合成することによってノイズ除去をしたフレームを複数作成し、それらを合成。従来のマルチフレームノイズ除去と比較して5倍の計算が必要となりますが、ノイズを60%削減し、分解能を30%向上させるとしています。

 HyperToneアルゴリズムでは、SDRのディスプレイにHDRのような外観で画像を表示するためのコントラスト調整手法のトーンマッピングを調整。1画素単位での明るさを調整するフォトンマトリクス技術によって、明るく美しい階調のポートレートや景色の撮影を可能にします。

 そして、計算写真とハッセルブラッドに基づいたナチュラルカラーアルゴリズムにより、古典的な色調表現のハッセルブラッドProモードと明るく鮮明な写真モードを提供するとしています。

 ProXDRディスプレイでは、明るさの情報を正確に保存した写真ファイルの明度分布を高性能なディスプレイで復元をすることで、画面上で最大8倍のダイナミックレンジを実現。

 こちらの機能は既にFind X6 Proなどに実装されていますが、Android 14以降に実装されるGoogleのHDR規格である「Ultra HDR」との互換性を持たせることにも取り組んでいるとのこと。

 このHyperToneエンジンを通じてハッセルブラッドポートレートモードも強化しているようです。微妙な色調の変化を捉え、顔の露出が高すぎたり陰影を除去してしまわないような3次元ポートレートを作成。90種類の肌の色に対して画像処理の最適化を行い、正確な肌の色を表現するとしています。

 また、ぼかしフレアポートレートモードでは実際のレンズのボケ方のような、シネマティックなぼかし効果を再現することができるそうです。

 このHyperToneを実装したOPPO Find X7シリーズは来年の春までに登場することが予想されます。

情報元OPPO
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