
Starlinkの次はキャリア丸ごと?
イーロン・マスク氏が携帯キャリアを買収するかもしれない、そんな観測が浮上しました。言い出したのは投資銀行TD Cowenのアナリスト、Gregory Williams氏です。
SpaceXがStarlinkの携帯サービスを開始する話を投資家に伝えたと、英フィナンシャルタイムズが報じており、それに関連する話です。
SpaceXが米国の無線通信事業へ本格参入する場合、買収先として「最有力(clear choice)」なのはT-Mobile USだと指摘したそうです。
背景にあるのはStarlinkです。Williams氏の見立てでは、SpaceXは衛星ブロードバンドだけでなく、モバイル、衛星と地上網のハイブリッドまで束ねる「通信プラットフォーム」化を狙う可能性があるといいます。あくまでGregory Williams氏の予測ですが。
SpaceXが大手キャリアから地上網を借りるホールセール、あるいはMVNO型の契約で折り合えない場合、または自前で無線事業を持つ近道を選ぶ場合、T-Mobileが最も理にかなう相手だというわけです。
なぜT-Mobileなのか。大きな理由の一つは、両社がすでに手を組んでいることです。既存のStarlink提携に加えて、T-Mobileの勢い、挑戦者的な企業文化、無線専業に近い事業構造も理由に挙げられます。
衛星直結通信サービス「T-Satellite」は、2025年7月23日に米国で商用開始。開始時点では主にメッセージ機能が中心で、その後2025年10月1日に対応アプリのデータ通信へ拡張。T-Mobileの対象プランでは追加料金なし、それ以外の対象利用者は現時点で月10ドル(約1600円)の追加オプションとして案内されています。提携相手をそのまま取り込めば、地上の携帯網と宇宙の衛星網が一体になる、という絵が描けるわけです。
とはいえ、T-Mobileは時価総額が2000億ドル(約32兆円)前後の巨大企業です。資金も規制審査も、ハードルは並大抵ではありません。いずれも、あくまでアナリストが描いた戦略シナリオであり、SpaceXやT-Mobileが買収交渉入りを発表したものではありません。ただ、もしそうなったら面白そうですね。











