ひかるん 
先日記事でご紹介した「世界で最も小さい」ことを謳うペン型プリンター「Selpic P1」をメーカー様から提供して頂きましたのでご紹介します。
あまりに小さすぎて「ペン」と呼ぶか「プリンター」と呼ぶかで迷いましたが、この記事中では「プリンター」に統一します。
Selpic P1ってどんなもの？
まず簡単に特徴をご説明します。ペン型のこのプリンターは重量92gで、サイズは長さが13cm、幅は長いほうが3.1cm、短いほうが2.4cmと、かなりスマートな形状です。
3時間持続の充電式で持ち運びも簡単。5%のインクカードリッジでA4用紙90枚分を印刷できるとのこと。
実機レビュー
箱、内容物
しっかりとした化粧箱に収められています。最初どう開けるのか戸惑いましたが、上下にフタが開くタイプでした。
内容物はこんな感じ。ペン（プリンター）本体、キャップ、黒のインクカードリッジ、充電用ケーブル、保証書、説明書、さらにインクの照射部分を拭くためのアルコールのシートが付いてきました。
本体の外観をチェック
カラーは艶消しのホワイトといった感じ。シンプルなデザインです。サイズは小さく、筆箱の中にも余裕で収まります。ちょっと太めのペン2本分くらいのサイズ感です。
この手の製品はMicroUSB端子であることも少なくないのですが、このSelpic P1はType-C端子を採用。何気に嬉しいポイントです。
下部からインクカードリッジを挿入します。本体下部に見えるタイヤがガイドラインの働きをし、このタイヤの回転を検知することによってインクが噴射されます。
あまり気にしないポイントかもしれませんが、キャップは本体と磁石でスッとくっつくので、何気に使いやすいです。
プリント！
プリントはアプリから行うことができます。しっかりと日本語対応しており、直感的なUIなのですぐになれると思います。
印刷の様子はこんな感じです。底についているローラーが回転を検知して、印刷しているようです。すごく手軽なのに、ちゃんとしてますね。
ペン型なのでテスト終了直前に積分定数の書き忘れに気付いても大丈夫！
紙に限らず、布やガラスなど、様々なところに印刷できます。インクの濃度も指定できます。プラスチックは乾くのに時間がかかる印象です。
連続して同じものを印刷したいときは、ボタンを押すだけで同じものが量産できるので、連続して使うのに非常に便利です。
筆者は、PCにステッカーをいくつか貼っていますが、印刷してみるとどうなんだろうかと思い、PC本体にそのまま印刷してみました。乾くのに時間がかかりましたが、乾くと大丈夫そうです。
画像を印刷する際はモノクロトーン調になるのではなく、物体の輪郭部分が印刷されるという仕様のようです。先ほどの画像を印刷しようとすると、次のような感じになります。
一つ不満点があるとすれば、一色でしか印刷できないということでしょう。個々のカラーインクが入ったカードリッジ自体は8色分が発売されていますが、複数色を同時に使ったカラープリントができないのは少し残念な部分です。とはいえ、サイズ感と使途を考えると仕方ない気もします。
これは楽しいガジェット！
個人的にかなりワクワクした、面白いガジェットでした。友人に紹介してもみな興味津々で、欲しいという声もありました。筆箱の中に入れて持ち運ぶことのできるサイズなので、外出先などでも手軽に使うことができそうです。
お察しの通り、この記事のタイトル画像の文字もSelpic P1でプリントしたものです。筆者も使ってみて、その汎用性の高さに驚きました。いろんな場所に印刷できるので、使用機会も豊富なので、このペンは様々な人にお勧めしたい商品です。
お子さんをお持ちの方は子供のアイテムへの記名用、ビジネスマンならばその場で必要な情報を印字する、「相手に合わせた名刺を作る」というような使い方や、書類に追記事項があり、普通ならばプリントし直さなければならない時などにも仕えると思います。郵便を送るときにはがきや封筒に印字するのにも非常に便利です。インクの色次第でははんこに使えるかもしれませんね。
SDK（Software Development Kit）が公開されているので、企業などで一括導入したい際も、プログラムを組んで、Excelのデータを順番に印刷していくシステムや、バーコードを印字して、物流管理などに使うといったこともできそうです。
この「Selpic P1」は、Indiegogoでクラウドファンディングを実施中。日本時間の7月22日23時から出資開始していますが、わずか1日足らずで目標金額に達しています。今なら出資者限定で50％オフの99ドル（約1万600円）で購入できるキャンペーンが実施されています。
