
TCLの代理店様よりポータブルプロジェクター「A1s」を提供していただきました。レビューしていきます。
TCLのプロジェクターはこれまでに「C1」「PlayCube」とレビューしてきましたが、今回のA1sはちょうどその中間に位置するようなモデル。果たしてどんな仕上がりなのか、さっそく見ていきます。
開封・付属品
まずは外箱から。TCLはオリンピックのワールドワイドプロジェクターパートナーということで、五輪マークがあしらわれています。

箱を開けてまず目に入るのが、専用のキャリーバッグ。取っ手付きで、本体やケーブル類をまとめて持ち運べます。持ち運びを前提とした作りで、これは非常に良いポイントですね。

バッグの背面には主なスペックが記載されています。600 ISOルーメン、1080P、16Wスピーカー、オートフォーカス、Wi-Fi、最大150インチ投影、そしてGoogle TV対応といったところ。

バッグはしっかりとしたハードタイプで、中身を衝撃から守ってくれそうです。

開けると本体・電源アダプター・説明書がそれぞれ収まっています。

内容物は本体、リモコン、単4電池、クイックガイド、そして電源ケーブルとACアダプター。ここで気になったのが電源まわりです。本機は専用のACアダプターが必要で、これがなかなか大きい。以前レビューしたPlayCubeはバッテリー内蔵かつUSB Type-C(PD)で動作し、C1もケーブル1本で済んでいただけに、大きなアダプターを持ち歩く必要があるのは少々扱いづらく感じます。

リモコンはGoogleアシスタント対応の音声ボタンに加え、YouTube・Netflix・Prime Videoのダイレクトボタンを搭載。Google TV機ではおなじみの構成です。

外観・デザイン
本体のデザインを見ていきます。正面はクロームリングで縁取られたレンズと、上部の金属製ハンドルが目を引く、質感の高い仕上がりです。

背面はファブリック素材とドット状のスピーカーグリルの2トーン。端子類は背面に左から電源、HDMI、IR(リモコン受信用)USB端子、イヤホンジャックを備えます。

側面の窓にはDolby Audioのロゴ。サウンドへの自信がうかがえます。

サイズ感はこの通り。iPhoneと並べてもコンパクトで、片手で扱えるサイズ感です。

底面の脚は上部の取っ手と一体になっており、押し込むと、投影角度を上向きに調整できます。

底面には型番などが記された銘板と、カメラ三脚に対応する1/4インチネジ穴。

天面はマットな質感で、TCLのロゴのみのシンプルな仕上がり。実はここに操作部が隠れています。

電源ボタンが分かりにくい
というのも、操作ボタンは天面のタッチ式。電源が入っていない状態ではご覧の通り、アイコンがほとんど見えません。筆者は電源を入れたあと、どこに電源ボタンがあるのか探してしまいました。

撮影用で照明をつけていたのでわからなかった。
天面に触れると、ようやくボタンが青く点灯して現れる仕様です。

待機時は電源アイコンだけがうっすらと光ります。スタイリッシュではありますが、せめて電源ボタンくらいは物理ボタンにするか、常時点灯にしてほしかったというのが正直なところです。

放って置くと消えます。
Google TV搭載で使い勝手は良好
OSはGoogle TVを搭載。NetflixやYouTube、Prime Video、Disney+、Huluなど主要な動画サービスにこの1台で対応します。

アプリストアから好きなアプリを追加することも可能。テレビ代わりにこれ1台で完結します。

設定からはオートフォーカスや画像補正(台形補正)、Bluetoothスピーカーモードなどを利用可能。プロジェクターにありがちな面倒なセッティングは自動でこなしてくれます。ただし、OSのレスポンスはお世辞にも快適とは言えず、操作に対してワンテンポ遅れる場面がありました。

最短投写距離は120cmと長め
気になったのが最短投写距離。実測したところ、最短でも120cmほど必要でした。PlayCubeがスマホ1台分ほどの至近距離でもフォーカスできたのと比べると、かなり長めです。もう少し短ければ、狭い部屋やデスク周りなど生活のあちこちで活躍するシーンが増えただけに、惜しいところ。

明るさ・画質・サウンドは満足度高め
明るさは600 ISOルーメン。230ルーメンのC1では部屋を暗くする必要がありましたが、A1sは生活照明をつけたままでも十分視聴できるレベルで、これは良いですね。発色も良好で、夜景のように明暗のある映像もしっかり描けており、不満はありません。

スクリーンセーバーの設定がおかしいのを確認。東京が死んだのかと思った。
そしてサウンド。2×8W・Dolby Audio対応のスピーカーは、内蔵スピーカーにしては非常に良い鳴りです。音がこもりがちだったC1から大きく進化しており、別途スピーカーを用意しなくても十分楽しめます。
まとめ

A1sは、Google TVによる使い勝手、生活照明下でも見える明るさ、そして内蔵とは思えないサウンドと、視聴体験そのものの満足度は高い一台でした。発色も良好で、専用キャリーバッグが付属する点も持ち運び派には嬉しいところです。
一方で、点灯しないと位置が分からない電源ボタン、持ち歩きにくい大型のACアダプター、120cmと長めの最短投写距離、そして快適とは言えないOSのレスポンスなど、惜しい点も目立ちました。せっかく持ち運びを意識した専用バッグまで用意されているだけに、電源まわりをもう少しコンパクトにまとめられていれば…と感じます。
とはいえ、映像と音の満足度は十分。気になる点を理解したうえで、家で気軽に大画面とサウンドを楽しみたい人にはオススメできる一台です。
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