堂々登場。
Intelが携帯型ゲーミングPCに本気を出してきました。ONEXPLAYERブランドを展開するOne-Netbookは2026年6月15日、中国・深圳の本社で海外メディア向け新製品発表会を開き、Intel Arc G3 Extremeを搭載する「ONEXPLAYER 3」「X2 Mini」「ONEXFLY Apex Air」「ONEXPLAYER X2」の4機種を披露しました。
GPU性能と電力効率に振ったこのプロセッサーを、フォームファクタの異なる携帯PC 4製品へ一気に展開します。

正式名称はIntel Arc G3 Extreme。Intel CCG Technical ExpertのFang Sun氏いわく、Arc G3ファミリーは携帯型ゲーミングPC向けに設計した初のArc Gシリーズ。ラインナップはArc G3 ExtremeとArc G3の2種類で、どちらもPanther Lake、つまりCore Ultra Series 3のアーキテクチャが基盤ですね。
Arc G3 ExtremeのCPUはPコア2基、Eコア8基、低消費電力Eコア4基の計14コア。GPUにはArc B390を統合し、Xe3コアを12基備えます。下位のArc G3もCPUは同じ14コア構成ですが、GPUはArc B370でXe3コアは10基。携帯機向けのI/Oとして、統合Thunderbolt 4を2系統持ちます。

気になる性能は、Intelの測定では、Arc G3 Extreme搭載のMSI Claw 8 EX AI+試作機を持続電力35W、Core Ultra 7 258V搭載のMSI Claw 8 AI+を30Wに設定し、36タイトルを1080p高設定、対応時に2倍アップスケーリングで、Arc G3 Extreme側が44%上回りました。両機を17Wにそろえても24%上とのこと。

ライバルのRyzen Z2 Extremeとも比べています。Arc G3 Extreme搭載のMSI Claw 8 EX AI+試作機とRyzen Z2 Extreme搭載のASUS ROG Xbox Ally Xをそれぞれ35Wに設定し、36タイトルを1080p高設定、対応時に2倍アップスケーリングで測った結果、Arc G3 Extreme側が平均42%上回りました。しかもArc G3 Extreme側を17W、Ryzen Z2 Extreme側を35Wにした場合で同等だったというから驚きです。20タイトルを1080p低設定で測った12W同士の比較でも37%上回ったとしています。

この性能を支えるのがXeSS(Intelの超解像・フレーム生成技術)と電力制御です。携帯機ではAIによるフレーム生成が重要で、「サイバーパンク2077」の1080p高設定を例に、Super Resolutionで73fps、Frame Generationで121fps、Multi-Frame Generationならおよそ200fpsになるとの測定値を示しました。
電力配分を制御するIntelligent Bias Controlはバージョン3.5へ更新、14W以下ではPコアを休止してEコアを優先する制御が入りました。浮いた電力をGPUへ回す仕組みで、12W設定で8タイトルを測った結果、IBC無効時と比べてフレームレートが平均13%向上したそうです。地味ですが、低電力域が主戦場で電池の制約もある携帯機では効いてくる話です。
Endurance Gamingは、フレームレートの上限設定とCPU・GPUへの電力配分を組み合わせる機能。「Team Fortress 2」ではパッケージ電力を22Wから4Wへ抑えた例を紹介しました。80WhのMSI Claw 8 EX AI+試作機を使った3タイトルの測定で、ゲーム駆動時間は最大11時間とのことです。
Panther LakeのNPUは、ゲーム中にGPUの演算リソースを直接使わずにAI推論を動かす用途にも使われます。ONEXPLAYERが開発中のAI Gaming Assistantでは、多言語音声認識モデルによってゲーム画面と攻略情報を照合し、場面に応じた案内を表示するといいます。未来を感じる攻略アシスタントですね。
さて、肝心のハードです。4機種の中心、目玉となるONEXPLAYER 3は、コントローラーを外して物理キーボードを装着できる3-in-1 PC。コントローラー着脱はもちろん、スタンドがついており、自由自在にゲーム機、タブレット、小型ノートPCとして使い分けられるのがポイント。
8.8型超ハイスペックWindowsタブレットとしても使える!
最新携帯ゲーミングPC「ONEXPLAYER 3」を中国深圳でチェックしてきた。スタンドが意外と便利w
🖥️ 8.8インチAMOLED / 144Hz
🧠 Intel Arc G3 Extreme搭載
🕹️ 着脱式コントローラー対応
⌨️ 磁気キーボードでミニノートPC化
🔋 大容量85Wh電池 pic.twitter.com/rwYF44AOaF— すまほん!! (@sm_hn) June 25, 2026
画面は8.8型のSamsung製カスタムAMOLEDで、解像度は1920×1200、アスペクト比16:10、リフレッシュレート144Hz。VRRとHDRに対応し、HDRピーク輝度は最大1100ニトです。
内蔵バッテリーは85Whと携帯機としてはかなりの容量。端子はUSB-A、USB4を2基、Mini SSDスロット、TFカードスロットを備えます。ONEXPLAYERの発表値では、ゲーム駆動時間は15Wで4時間、35Wで2時間。PCMarkによるオフィス利用とローカル動画再生では、それぞれ25時間としています。
X2 Miniも8.8型の3-in-1 PCですが、とんでもない特徴があります。
それはバッテリーを外付けにした点。電源接続時はバッテリーを外して軽くでき、外した状態の本体重量はONEXPLAYERの発表値で729g。TDPは最大45Wで、大型ファンを2基積みます。
ONEXFLY Apex Airは、コントローラーを本体と一体化した8型機。画面は解像度1920×1200、リフレッシュレート120Hzで、VRR、sRGB 100%、最大500ニト、DC調光に対応します。バッテリーは着脱式の85Whで、TDPは最大45W。端子はUSB4、USB 3.2 Type-C、USB 3.2 Type-A、microSDカードスロット、Mini SSDスロット、3.5mm音声端子と充実しています。駆動時間はONEXPLAYERの発表値で15W時に4時間、30W時に2時間です。
ONEXPLAYER X2は、10.95型の大画面でゲームと作業を両立する3-in-1 PCという位置付け。6000系アルミニウムをCNC加工した背面カバーと一体型スタンドを備え、2.5K、120Hzの画面を採用します。
端子はUSB4を2基、USB-A、3.5mm音声端子、TFカードスロット。オフィス利用時間はONEXPLAYERの発表値で14時間です。
ピーク性能だけでなく低電力域での性能維持を重視している、携帯機にぴったりのArc G3 Extreme搭載機。魅力的な端末に仕上がっています。




















