
Apple Watch Ultra 4で、ロシアの衛星測位システム「GLONASS」への対応が削除されていることがわかりました。
Ultra 4の高精度2周波GPSが対応する測位システムは、GPS、Galileo、QZSS(みちびき)、BeiDouの4つ。前世代のUltra 3にはGLONASSも対応していましたが、今回外された形です。
Appleは削除の理由を明らかにしていません。ウクライナ侵攻後の2022年3月にロシアでAppleは製品の販売を停止したことや、GLONASSについて衛星の老朽化と補充の遅れによる信頼性の低下などの要因が考えられそうですが、一方で不可解なことに、Apple Watch Series 12は引き続きGLONASSに対応しています。つまり国際政治や地政学よりも、コストや技術的要因がありそうな印象です。
ちなみに一般的な民生機器がGLONASSから受信する信号は主にL1であり、2周波対応機器では追加するメリットが薄い可能性を、海外サイトMacRumorsは挙げています。対応を外すことで処理負担や消費電力も抑えられるとの見立て。
なお、GLONASS自体がL1の信号しか送信していないわけではなく、L2やL3の信号もあります。また、Ultra 3もすでに2周波GPSを搭載していたため、MacRumorの推定だけでは説明がつきにくいです。
さらに信号の設計にも違いがあります。ESAの解説によると、GLONASSの従来信号は周波数で衛星を区別するFDMA方式を採用しており、GPSなどが使う符号で区別するCDMA方式とは異なります。ただ、GLONASSでも新型衛星へのCDMA信号の導入は進められてはいます。
実際のところの理由は判然としません。Apple Watch Ultra 4はあくまでGPS、Galileo、QZSS、BeiDouに対応するので、影響は小さいことがAppleのGLONASS削除を決断させたことまでは推定できそうですが、複合的な要因だったのか、決定的な理由が何だったのかは伺い知れません。
今Apple Watch Ultra 2を使ってるのですが、もしUltra 4の実機で位置測位精度が落ちた!みたいな感想を抱いたらぜひ教えてください。











