
皆さん御存知の通り、Appleは顧客に必要な情報をすべて開示しているわけではありません。たとえばiPhoneの電池容量を示さないことが慣例です。せいぜい明らかにしているのは「ビデオ再生最大◯時間」といった駆動時間程度。
ところがその容量を、Apple自身が欧州向けの資料で明らかにしました。資料は、EUのエネルギーラベル制度にもとづく製品情報シート。EUでは2025年6月20日から、スマートフォンとタブレットにこのラベルの表示が義務づけられています。
1回の充電で動く時間や電池の寿命、落下試験の結果、修理のしやすさなどを、共通の試験方法で示すものです。
それによると、折りたたみの新型「iPhone Duo」の定格容量は4883mAhとなっています。これは発売前の中国のリーカーDigital Chat Station(数码闲聊站)によるリークと一致します。
なお、そのリークでは、Appleのバッテリー供給元が折りたたみiPhone向けとみられる2種類の電池セル(1921mAhと2962mAh)を登録したと投稿していました。折りたたみなので当然ではありますが、バッテリーは2セルということ。その合計が4883mAhというわけです。
iPhone Duoは物理SIMに対応しないeSIM専用機で、日本向けモデルも同様です。MacRumorsは、SIMトレイ付きで電池がわずかに小さい別モデルが存在しないため、この容量は世界共通になるとみています。
Appleが同じく公開しているiPhone 18 Pro(A3714)の資料では、定格容量は4056mAh。大画面のiPhone 18 Pro Max(A3717)は5391mAhです。iPhone Duoは、18 Proより約800mAh多く、18 Pro Maxより約500mAh少ないことになります。
Appleの公表値では、iPhone Duoの通常使用は最大24時間。ビデオ再生は外画面で最大44時間、内画面で最大31時間とされています。
電池の寿命を示す充放電サイクル数は1000回以上で、18 Pro・18 Pro Maxと同等。EUの規則では、容量が定格の80%に低下するまでに耐えた充放電の回数を指します。

落下への強さはB評価。閉じた状態で140回以上、開いた状態で35回の落下に、故障なく耐えるそうです。
EUの規則における折りたたみスマホのB評価は、閉じた状態140〜209回、開いた状態35〜44回で、iPhone Duoはこの基準を満たしています。非折りたたみの18 Pro・18 Pro Maxは180回以上で、こちらもB評価。
修理のしやすさはC評価で、指数は5点満点の2.65点。C評価は2.55点以上3.35点未満のため、D評価との境目に近い数字です。18 Pro・18 Pro Maxは同じC評価で3.14点でした。
内訳を見ると、分解手順の深さが2.00点(18 Proは2.75点)、留め具が2.24点(同3.80点)、工具が1.12点(同2.55点)と、いずれも18 Proより低い評価。交換部品の項目は5.00点で、18 Proの4.00点を上回っています。
電池は、EUの基準でいう「ユーザーが交換できる電池」には当たらないとされています。
ほかに、防水防塵はIP68(最大水深6mで最大30分間)、画面の傷への強さはモース硬度5、OSの更新期間は販売終了から最低5年。エネルギー効率はA評価です。
| 項目 | iPhone Duo | iPhone 18 Pro | iPhone 18 Pro Max |
|---|---|---|---|
| 定格容量 | 4883mAh | 4056mAh | 5391mAh |
| 1回の充電あたりの駆動時間 | 51時間30分 | 52時間 | 62時間 |
| 充放電サイクル | 1000回以上 | 1000回以上 | 1000回以上 |
| 落下への強さ | B(閉じて140回以上、開いて35回) | B(180回以上) | B(180回以上) |
| 修理のしやすさ | C(2.65点) | C(3.14点) | C(3.14点) |
折り畳みながらも、駆動時間は18 Proに30分届かないところまで詰めてきています。初号機としては十分に健闘している数字といったところでしょうか。
一方で、落下耐性は折りたたみ向けの基準におけるB評価にとどまり、修理のしやすさもD評価の一歩手前。36万4800円からの端末を、落とさないよう常に気を遣いながら使うことになりそうです。











