まるで腕がスマートフォンになったかのようなスマートバンド「Cicret」が開発中だそうです。
これまでスマートウォッチというのは、スマートフォンの情報の一部を小さなディスプレイに表示するものが大半でしたが、「Cicret」は小型プロジェクターを内蔵することで、腕にスマートフォンのディスプレイを投影するとのこと。
ディスプレイに投影するのみならず、タップ操作をセンサーで検知して実際に操作も可能になるのだとか。
タップのほか、フリック、多点認識によるピンチズームイン/アウトもでき、簡単なゲームのプレイや地図アプリの操作をする場面が動画に映しだされています。
ただし、これは実際の試作機を写したというより、開発中の製品の完成予想図を示したコンセプト動画に過ぎないように見えます。それは指への追随性が良すぎたり、合成された画面のトラッキングが甘かったり、などの点からもわかります。
また、Cicretは製品開発のために資金援助を求めていますが、正式なクラウドファンディングではなく、あくまで「寄付」です。このため動画のコメント欄などでは、詐欺ではないかとの議論も散見されます。
鞄の中などにスマートフォンがあっても、遠隔操作ができるので、様々な使い方が考えられますが、果たしてこのような製品が、そのまま本当に出てくるのかどうかには疑問符がつきます。いずれにしても今後の進展が気になるところではあります。