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「XREAL AURA」国内発表!視野角70度の光学シースルーにAndroid XRを載せたグラス、22万9800円から

XREAL AURAのグラス本体。手前は計算ユニット

 XREALは11月2日、東京ポートシティ竹芝で新製品発表会を開き、Android XRを搭載したグラス型デバイス「XREAL AURA」を国内で発表しました。価格は22万9800円から。予約開始は11月2日から。11月下旬から順次発送予定。

最高のチップを搭載したグラス

XREAL株式会社で製品戦略・エコシステム統括を務める高天夫(コウ・テンフ)氏

 AURAは、Google、Qualcomm、XREALの3社で開発したAndroid XR搭載の「空間コンピューティンググラス」です。メガネ型のグラス本体と、ケーブルでつながった手のひらサイズの計算ユニットに分かれています。

 計算ユニットにはQualcommのXR向けチップ「Snapdragon Reality Elite」とバッテリーが入っていて、主な処理はこちらで行います。バッテリーの持ちは3.5時間前後。

Android XR搭載の空間コンピューティンググラスと紹介するスライド。Google、Qualcomm、XREALの名前が並ぶ

 プレスリリースによると、重さはグラス本体が95g未満、計算ユニットが約265gです。バッテリー容量は4455mAhで、最大57Wの急速充電に対応します。計算ユニットにはUSB Type-C端子が2つあり、1つはグラスの接続用、もう1つは充電とDisplayPortの映像入力を兼ねます。

 Snapdragon Reality Eliteは「Qualcomm史上最高性能のXRチップ」とし、AI演算性能48TOPS(1秒あたり48兆回の演算)、NPU(AI処理向けの演算部)性能160%向上、GPU性能60%向上、CPU性能30%向上。高氏は、従来の「Gen 2」と比べて性能が上がり、特にNPUなどAIの部分が伸びたといいます。

Snapdragon Reality Eliteの性能を示すスライド

 グラス本体側にはXREALの「X1S」チップを搭載し、より高度なトラッキングを担います。

70度の光学シースルー、調光は5段階に

 表示には、視野角70度の光学シースルー方式を採用。カメラの映像を通さず、レンズ越しに現実の景色を直接見ながら、そこに映像を重ねます。高氏は、量産される広角の光学シースルーで70度を実現したのはグローバルで初めてだと述べ、One Pro並みのサイズで広い視野を確保できたとしています。

 ディスプレイはソニー製のマイクロOLEDです。レンズの透け具合を変える電子調光は、これまでの3段階から5段階に増えました。

視野角70度の光学シースルー、ソニー製マイクロOLED、5段階の電子調光を示すスライド

 光学系は新開発の「X Prism optics」。製品ページでは、最大輝度を1050ニト、PPD(視野角1度あたりの画素数)を32としています。フレームは瞳孔間距離に合わせて、M(60〜66mm)とL(66〜72mm)の2サイズがあります。メガネを使う人向けに度付きレンズ用のインサートフレームが同梱され、JUN GINZAと提携した専用の度付きレンズフレームも用意されます。

手、声、タッチパッドで操作

 操作は、6DoF(頭の向きと位置の両方を追う方式)の空間トラッキングと、手の動きの認識が基本です。高氏は、すべての操作を手で行えると説明しました。声でも操作でき、光の少ない場所や夜間などは、計算ユニットの表面をタッチパッドとして使うこともできます。

 声での操作はGeminiが担います。目の前に見えているものについて尋ねたり、攻略中のゲームのボスの倒し方や、Photoshopで次に何をすればよいかを聞いたりできるといいます。アプリのウィンドウが散らかったときは、Geminiに一声かけるだけで整理してくれるとのことです。

「見ているものを、Geminiに尋ねる」と紹介するスライド

 高氏が「一番好きなモードかもしれない」と紹介したのが、トラベルモードです。乗っている車が曲がったり、坂道を上り下りしたりすると、画面が安定しなかったり、飛んでいったりするグラスもありますが、XREAL AURAでは、新幹線やタクシー、飛行機の中でも、画面を車内にしっかり固定して表示できるといいます。

トラベルモードを紹介するスライド

対応アプリは150種類超、日本のアプリも

 AURAはGoogle Playに対応し、YouTube、Netflix、U-NEXTなどの動画サービスも視聴できます。高氏によると、AURAに対応したアプリはすでに150種類を超えているそうです。

AURAに対応するアプリや開発会社などのロゴを並べたスライド

 日本で開発されたアプリも紹介。Gugenkaのデジタルフィギュアアプリ「ホロモデル」は、AURA向けを来年春に公開する予定です。初音ミクなどのキャラクターを、目の前に等身大で表示して動かせるといいます。

Gugenkaのデジタルフィギュアアプリを紹介するスライド

 渋谷を舞台にしたVRミステリーアドベンチャー『TOKYO CHRONOS(東京クロノス)』は、Android XR版がAURA向けに配信されることが決まり、11月中旬に配信予定です。コントローラーを使わず、すべて手で操作できるとのことです。

『TOKYO CHRONOS』のAndroid XR版を紹介するスライド

 医療での活用例として、東京科学大学の吉田宗一郎准教授(大学院医歯学総合研究科 腎泌尿器外科学分野)の取り組みも紹介。もっと軽く、もっと解像度の高いデバイスはないかという相談を受け、約1年かけて話し合ってきたといいます。同大学の内視鏡手術ではXREAL One ProとXREAL xbx a01+が使われているのだとか。

東京科学大学の内視鏡手術でのARグラス活用を紹介するスライド

専用のキーボードとコントローラー

 周辺機器として、「XREALゲームコントローラー」と折りたたみ式の「XREALワイヤレスキーボード」も発表。キーボードは三つ折り折りたたんで持ち歩けます。上部にGeminiボタンがあり、作業中に分からないことが出てきたら、長押しでGeminiを呼び出せます。

XREALワイヤレスキーボードを見せる高氏

 ゲームコントローラーは、ゲーミング周辺機器メーカーのGameSirと共同で設計。中央のボタンからGeminiを呼び出せます。スティックは、長時間使っても勝手に入力が入る「ドリフト」に対策済み。価格はキーボードが1万2980円、コントローラーが1万8990円(いずれも税込)で、AURA本体と同じく11月2日から予約を受け付けます。

 AURA本体とセットにしたバンドルも3種類あります。キーボード付きの「プロダクティビティ・バンドル」は21万2880円から、コントローラー付きの「ゲーミング・バンドル」は21万8890円から、両方が付く「オールインワン・バンドル」は23万1870円から(いずれも税込)です。いずれもキャンペーン価格の本体に周辺機器の価格を足した額で、1人2点まで購入できます。

体験してみた

 発表会の後、会場で実機を体験しました。グラス本体はケーブルで計算ユニットにつながっています。計算ユニットは、手持ちのスマートフォンと並べると一回り小さいくらいの大きさでした。

展示台に置かれたAURAの計算ユニットとグラス本体

AURAのグラス本体を横から見たところ

AURAの計算ユニットの表面

計算ユニットの背面を手に持ったところ

計算ユニットの背面とスマートフォンを並べたところ

 手を前に出して、ウィンドウをつまんで動かすことが可能。XREAL Aura前方のカメラの捉えられる範囲で手を動かすことを心がける必要があります。

 ウィンドウの周辺をつまむことで移動や拡大縮小が可能。指での操作はそこそこ快適に感じました。ただ文字入力に関しては、慣れないうちは思った位置に指では動かすのが難しく、計算ユニットの上部のタッチパッドで操作したほうが楽でした。指、タッチパッド、音声入力とシチュエーションに最適な方式を使えばいいので、この辺りは個人的には楽観視しています。

 Googleストリートビューは両手でつまんで拡大したり、回転させたりしながら、東京タワーの周りを上空から見下ろせました。街がそのまま目の前に広がる感覚で、とても気持ちの良い操作感と体験でした。

 Geminiに「Chromeでsmhn.infoを開いて」と頼むと、開くことができました。周りがうるさかったためかやや苦慮しましたが、本来は簡単にウィンドウの整理までGeminiに任せられるはず。操作性が良くはないグラスのマルチウィンドウで多数のウィンドウの再配置をいちいち行うのは大変ですが、自然言語で音声指示なら快適に使えるはず。筆者も購入しているので、発売日が楽しみです。

 ゲームアプリや世界の景勝地を選ぶアプリも試しました。世界各地の絶景を選んで、その景色が目の前に広がるのも面白かったです。デバイスとしては発色も良好で、グラスとしては非常に広い視野角が印象的でした。一方で解像度は仕様上それほど高くないので、パソコンとつないで細かい文字を読むような使い方では気になるかもしれません。ゲームや没入型のアプリなら十分に良いと思います。

初音ミクをステージに置くアプリ

 光学系はXREAL One Proの系譜とみられ、グラスにしてはかなり広い視野角なので、様々なコンテンツを存分に楽しめそうです。純粋に立体的なコンテンツを楽しみたい場合は、もちろんVR HMDなどと比べれば狭いです。しかしながらこの付け心地のよさ、身軽さは高い価値なので、個人的には屋外で積極的に使っていく予定です。

 なおノートPCなどと接続する場合は、従来のXREALのグラスのように、端末と直接接続可能であるほか、計算ユニット側への接続も可能。後者の場合、Android XRのウィンドウのひとつとして入力を扱えるので、「1つのウィンドウで動画を垂れ流しながら、もう1つのウィンドウでMacBookの作業画面を出す」といったこともできそうです。

XREAL Chi Xu CEO「2026年は全ての要素が1つになる年」

 XREAL創業者でCEOのChi Xu氏は、AURAを「私たちが世に送り出してきた製品の中で、最も野心的で、最も高性能なデバイス」と紹介し、日本で初めて発売されるAndroid XR搭載のハードウェアだと述べました。

登壇したXREAL創業者・CEOのChi Xu氏

 Xu氏によると、約10年前の創業時に掲げた「誰もが空間コンピューティングを利用できる世界」というビジョンは今も変わっておらず、その間に、ディスプレイのソニー、チップのQualcomm、OSとAIのGoogleといったパートナーが加わりました。製品の形や装着性、エコシステム、そしてGeminiを中心にしたマルチモーダルAIという新しい操作体系がそろい、これまで積み上げてきた要素がついに1つになると語りました。

Google:Android XRを載せた初の有線XRグラス

 GoogleからはAndroid XRパートナーシップ担当ディレクターのLucy Jin氏が登壇しました。

登壇したGoogleのLucy Jin氏

 Jin氏は、Android XRを「Gemini時代に向けて作った初のAndroidプラットフォーム」と説明し、ヘッドセットからグラス、その中間の製品まで幅広く対応できるよう設計したと話しました。AURAは、Android XRを搭載した初の有線接続型XRグラスだといいます。

 Jin氏がAURAの強みに挙げたのは、バッテリーと計算処理をケーブルの先のユニットに移したことで、性能と装着時の快適さを両立した点です。Snapdragon Reality EliteはAURAで初めて採用されたチップで、顔にかかる重さを抑えながら、フル機能のAndroid XRを動かせるとしました。ヘッドセットと同じAndroid XRが動き、手と声による同じ操作が使えます。Google Playの数百万のアプリにすぐアクセスでき、その中にはXR向けに作られた没入型アプリが200以上あるとのことです。

 使い方の例として、ホテルや空港のラウンジ、電車の中で折りたたみキーボードをつなぎ、大きな仮想ディスプレイで仕事をする場面を挙げました。自身のお気に入りは、100型相当のプライベートな画面でスポーツの生中継を見ながら、友人とのチャットや選手のデータを横に開いておく使い方だそうです。ノートPCやゲーム機をUSB-Cでつなぐ有線ミラーリングにも対応し、その画面の上でもGeminiを使えると説明しました。

XREAL AURAを手にしたChi Xu氏とLucy Jin氏

ソニー:Nreal時代から続くマイクロOLEDの協業

 ソニーセミコンダクタソリューションズからは、ディスプレイデバイス事業部 ディスプレイデバイス1部 統括部長の北洋輔氏が登壇し、AURAの映像を映すマイクロOLEDについて話しました。

登壇したソニーセミコンダクタソリューションズの北洋輔氏

 マイクロOLEDは、スマートフォンの有機ELのようにガラスではなく、シリコンの半導体基板の上に有機ELを形成した、親指に乗るほど小さなディスプレイです。ソニーは2011年ごろ、ミラーレスカメラの電子ビューファインダー向けに商品化。なるほど、そこがグラスの技術の源流なんだなと腑に落ちました。

 XREALとの付き合いは、2018〜2019年ごろ、社名がNrealだった時代に「ディスプレイグラスを作りたい、ソニーのOLEDに興味がある」と連絡を受けたのが始まりだといいます。屋外でも見える明るさ、長時間かけても疲れないこと、省電力を何度も求められ、できる範囲で応えてきたと振り返りました。

XREALとOLEDマイクロディスプレイの歩みを示すソニーのスライド

ソニーのマイクロOLEDの進化と、AURAのディスプレイについて示すスライド

ディスプレイパートナーとしての約束を示すソニーのスライド

KDDIとドコモがビデオでメッセージ

 KDDIからは、パーソナル事業統括本部 事業戦略本部 プロダクト企画部の松ヶ谷篤史氏がビデオで登場。KDDIとXREALは2019年にパートナーシップを結び、初代の「Nreal Light」から日本のXRグラス市場を一緒に切り開いてきたと振り返りました。あらゆるデバイスにAIエージェントが載る時代を見据え、AURAをはじめとするAIデバイスとKDDIのネットワークを組み合わせ、AIが生活空間に溶け込む体験を実現していくと述べました。

ビデオメッセージを寄せたKDDIの松ヶ谷篤史氏

 NTTドコモからは、プロダクトマーケティング本部 プロダクトクリエーション部長の大井達郎氏がメッセージを寄せました。

ビデオメッセージを寄せたNTTドコモの大井達郎氏

TÜV Rheinlandが目の快適性の認証を授与

 ドイツの第三者認証機関TÜV Rheinlandからは、アジア太平洋電気部門担当副社長のTerrence Cheung氏が登壇し、AURAが取得した4つの認証を紹介しました。

AURAが取得したTÜV Rheinlandの認証を紹介するCheung氏

TÜV RheinlandのCheung氏から証書を受け取る高氏

予約パス購入者には2万9900円を返金

AURAの国内価格を示すスライド

 価格は、実行メモリ12GB・ストレージ256GBのモデルが22万9800円、実行メモリ16GB・ストレージ512GBのモデルが26万9800円(いずれも税込)です。XREAL公式オンラインストア、国内通信キャリア、家電量販店で、11月2日14時から11月26日23時59分まで全額前払いの予約販売を受け付けます。通信キャリアや量販店での販売プランや予約の受け付けは、各社の発表によります。発売は11月27日14時の予定で、11月下旬から順次発送します。

 価格の発表では、もう1つ「サプライズ」がありました。「XREAL AURA 初回限定パス」「XREAL AURA 特典プログラム」「旧・XREAL AURA 予約パス」のいずれかを購入し、11月2日までに残金を支払った人には、1台につき2万9900円を返金するとのこと。米国で発表された施策をしっかり日本でもやるということですね。返金は11月9日から順次行う予定です。

予約パス購入者への2万9900円の返金を示すスライド

 「新・XREAL AURA 予約パス」の購入者は、11月2日から割引後の価格で残金を支払えます。予約パスの購入者は、発送が始まる前に残金を支払えば、一般予約より優先して発送されます。新・予約パスは残金の支払い時にすでに値引きされているため、返金との二重の割引や割引コードの併用はできません。2027年4月28日までに残金を支払わなかった場合、パスは自動でキャンセルされ、パスの購入代金は全額返金されます。

 購入前に試したい人向けに、「プレミアム体験会」を福岡、東京、大阪で開きます。福岡は11月14日(土)に福岡大名ガーデンシティ・ステージで、応募期間は11月2日から10日まで。東京は12月1日(火)と2日(水)に東京ポートシティ竹芝(XR Kaigi 2026)で、応募期間は11月2日から22日までです。大阪は12月19日(土)に開催します。

プレミアム体験会の日程を示すスライド

 年内は期間限定のキャンペーン価格として、それぞれ19万9900円、23万9900円(税込)で購入できます。キャンペーン価格は本体を単体で買う場合に限られ、国内通信キャリアや家電量販店でも実施します。

期間限定のキャンペーン価格を示すスライド

XREAL AURAの主な仕様

項目 XREAL AURA
OS Android XR(Google Play対応、Gemini搭載)
SoC(計算ユニット) Qualcomm Snapdragon Reality Elite
グラス側のチップ XREAL X1S
実行メモリ / ストレージ 12GB / 256GB、16GB / 512GB
ディスプレイ ソニー製マイクロOLED、片眼1920 × 1200、最大120Hz、最大輝度1050ニト
視野角 最大70度(光学シースルー、X Prism optics)、PPD 32
調光 5段階の電子調光
トラッキング 6DoF空間トラッキング、ハンドトラッキング
カメラ 環境トラッキング用 × 2、AI認識用の高解像度カメラ × 1(プライバシー表示LED付き)
操作 手、音声(Gemini)、計算ユニットのタッチパッド、物理ボタン、ワイヤレスキーボード、ゲームコントローラー
オーディオ Sound by Bose 指向性デュアルスピーカー
電池 4455mAh(34.84Wh)、最大57W急速充電(PD3.0 PPS、QC3.0)。持ちは3.5時間前後(XREALの説明)
端子 計算ユニットにUSB Type-C × 2(グラス接続用、充電・DisplayPort映像入力兼用)
無線 Wi-Fi 6 / 6E、Bluetooth 5.3
重量 グラス本体 95g未満、計算ユニット 約265g
フレームサイズ M(瞳孔間距離60〜66mm)、L(66〜72mm)
認証 TÜV Rheinland Eye Comfort 5つ星、High Visibility、Color Accuracy、Low Blue Light & Flicker Free
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