
タップすると画面が赤くなる偽Apple Watch。
分解で知られるiFixitが、中国・深圳の華強北(ファーチャンペイ)で偽物のApple Watch Ultra 3、AirPods Max 2、AirPods Pro 3を買い込み、スタジオに持ち帰って即バラした様子を9to5Macが伝えています。
華強北は電子機器の修理用部品が集まる一大集積地で、コピー品も多く出回る場所です。そこで手に入れた3つの「Apple風」端末は、外見こそ本物に寄せつつ、中身はまるで別物でした。
まずApple Watch Ultra 3です。アプリのアイコンをタップしても起動せず、赤基調のNight Modeになるだけ。

Taptic Engine(触覚フィードバックの振動装置)の感触も本物とは違います。さらにセンサー類の多くは、心拍センサーを除いて、プラスチック筐体の裏に「描かれている」だけのニセモノでした。
iFixitによると、電池容量は260mAhで本物の半分未満に相当し、ケース内でぐらついていたといいます。

AirPods Max 2は、本物なら陽極酸化アルミニウム製カップを備えるところ、外装がプラスチック製です。ノイズキャンセリングも外音取り込みもありません。
それでいて装着検知は機能し、ペアリング時のポップアップやアニメーションはちゃんと再現されるという、妙な気合の入り方。しかも重量を本物に近づけるためだけに、銀色の金属シリンダーが詰め込まれていたそうです。そこは頑張るんだ……。
厄介なのがAirPods Pro 3で、iFixit曰く本物と「見分けるのがほぼ不可能」。違いは継ぎ目のわずかな差くらいです。ただし中身は初代AirPodsのような構造で、MEMSマイクもANC用マイクも心拍センサーも積んでいません。シリコーン製イヤーチップは本体に接着され、外そうとすると前面部品まで外れてしまう作りでした。
外側の完成度だけが上がり続け、本来の機能はごっそり抜け落ちている。つまりコピー品の進化が「中身」ではなく「ごまかす技術」に向かっているわけで、なんとも今っぽい話です。
https://www.youtube.com/watch?v=E4VT5M5nUC0











