スマートフォン購入時に同梱されている充電器。スマートフォン大手のAppleやSamsungが、こうした同梱をやめるのではないかという噂が出てきています。
Appleは、iPhone 12シリーズからの同梱廃止を検討していると、著名なアナリストであるMing-Chi Kuo氏はレポートで述べています。このことによって、同梱に係るコスト削減、外装のスリム化が期待できるといいます。
5G対応によって上昇したコストをiPhone 11シリーズと同等レベルに引き下げるためである、とも述べています。
iPhone 12シリーズの最上位モデルには20Wチャージャーが同梱されるかもしれない、という噂もありますが、Kuo氏はこれを否定しています。
また、Samsungも同様に、来年以降に発売されるモデルにおいて充電器を同梱しない可能性を、韓国の情報誌ET Newsが伝えています。Samsungは1万円前後で購入できるようなスマートフォンも広く発売しており、充電器の同梱をやめることによってさらに安価に販売できるようになるのかもしれません。
かつての携帯電話では、他社のメーカーの充電器が使えないなどといったことも多々ありましたが、最近ではAndroidシリーズはUSB Type-Cに統一されつつあり、速度を求めないならばどの充電器でもだいたい充電できます。それに、スマートフォンが発売されて以降、かなりの期間が経っており、既に持っているという人もいるのではないでしょうか。
SamsungもAppleも、年間数億台の端末を出荷しているため、このように充電器が同梱されない仕様になるというだけで、会社の中ではかなりのコスト削減になりそうです。EUはスマホの買い替えに伴う廃棄品・無駄な充電器を問題視していますが、充電器同梱廃止はコスト削減に加えて環境対策のアピールにもなるわけです。
確かに、いろいろなガジェットを購入しているとACアダプターの数が非常に増え、箱に入ったまま眠っているものも多いので、これは合理的な選択かもしれません。
国内ではキャリアの影響からか、Galaxyシリーズを始めとしてACアダプターを同梱しないモデルも多いため、iPhoneシリーズでの同梱廃止はスムーズに受け入れられてしまいそうな気もします。
とはいえ、急速充電規格の進化を考えると、やはり最新のより高速な充電器であれば同梱してもらった方が嬉しいです。進化の遅い機種なら要らないかもしれませんが。
読者の皆さんは使っていない充電器、どのくらい眠っていますか?
充電器
— 📱すまほん!!5G📶 (@sm_hn) July 17, 2020