韓国企業のカカオが運営し、同国内で圧倒的なシェアをメッセージングアプリの「Kakao Talk」が、Google Playストアにてポリシー違反を理由に更新がブロックされたようです。
現在、Androidユーザーはアプリの継続使用は許可されており、新規インストールも行えますが、カカオトーク側はアプリのアップデートを提供できません。
9to5Googleは、Googleが今回の措置に至った理由として、カカオトークがGoogle Playストアの課金ポリシーを違反する状態が長く続いたためであると述べています。
韓国政府は、AppleやGoogleなど独占的な立場にある企業に対し、アプリ内課金の決済方法の強要を禁じる法律を制定しています。それに準じて、韓国ではPlayストアのアプリの課金方法に外部の決済手段を用いることができますが、その方法ではGoogleに対して支払う手数料が多少割り引かれるのみ。
一方で、カカオトークは課金の決済のために外部リンクにアクセスさせ、Googleが科す一切の手数料を回避する手法をとっていたとのこと。つまり、単純にカカオトークがPlayストアの規約違反を放置した、という話です。
しかし、韓国通信委員会(KCC)はすでに、リンク外での決済を制限する行為も件の法律に反するとの声明を出しており、Google側が折れる可能性も。
カカオとGoogleはいずれも今回の件についてコメントしていないようです。