スマートフォンの天敵はバッテリー。バッテリーが切れてしまえばスマートフォンはただの文鎮です。
しかし、スマートフォンのバッテリーはフィーチャーフォン比べると心もとなく、今まで数多(あまた)の手段で利用者はバッテリーが切れないようにアイデアを生み出してきました。
電池の持ちで悩んでいるあなた!! 是非自分に合ったバッテリーの運用方法を考えてみましょう!
プランA:予備バッテリーを持ち歩く
こんな人にお勧め:一台の端末を長い間使う人
利点
- 持ち歩くのは、替えのバッテリーだけで良い
- 多くのスマートフォンでバッテリーの取り付け・取り外しができる
- かかるコストが少ない
欠点
- 予備バッテリーの充電が面倒くさい(解決方法あり)
- 機種を買い換えるとバッテリーがゴミになる
- 機種によってはバッテリーの着脱が面倒
- ケースをつけていると裏蓋の取り外しが面倒
- iPhoneでは使えない
最も簡単なバッテリーの延命方法。単純明快、バッテリーパックを二個持ち歩いて、片方の電池が切れたらもう片方の電池に切り替えます。そうすれば、電池残量100%のスマートフォンが!!
持ち歩くものもバッテリーパックだけなので、小さな鞄の隅っこに忍ばせておくだけで、電池切れの心配がなくなります。
欠点は、バッテリーを複数持ち歩くなら、その数だけバッテリーを充電しなければいけないので、スマートフォンの充電をうっかり忘れがちな人にはお勧めできません。寝る前にしっかりと充電する癖がある人なら、寝る前の行程が一つ増えるだけなので、さしたる負担にはなりません。
例としてXPERIA GXを上げると、Amazonではバッテリーとバッテリーチャージャー(バッテリー専用の充電器)が2000円を切る価格で販売されています。
SO-04D docomo Xperia GX 1750mAh デュアル充電器 バッテリー 予備電池 USB出力付 【tyckbeデザイン】 |
日本で発売されている多くの端末では予備バッテリーが販売されているので、一考の価値はあるかと思います。なお、非純正のバッテリーより、メーカーが公式で販売しているバッテリーの方が安心して利用することが出来ます。
また、汎用バッテリーチャージャーもあるので、汎用バッテリーチャージャーとメーカー非純正のバッテリーをたくさん買って、心置きなくバッテリーを使っては捨て使っては捨てというのもいいかもしれません。
端子スライド型電池パック充電器 スマートフォン&携帯電話のリチウムバッテリー対応 |
プランB:モバイルバッテリーを持ち歩く
こんな人にお勧め:複数台端末を持っている・充電を時々忘れる
利点
- 一度充電すれば、3〜5回は充電しなくても良い
- 複数端末を同時に充電できるモデルもある
- 端末を買い換えても継続的に使うことができる
- 急速充電に対応しているモデルもある
- iPhoneでも利用できる
- USBで充電するデバイスなら何でも使える(ウォークマンやiPod)
欠点
- 廉価帯のモデルは大きく、重たい
- ケーブルを別途持ち歩く必要がある
- ケーブルを選ぶ必要がある
- 防水端末はキャップが鬱陶しい
こちらは荷物が多少多くなってもかまわない人向けのプランです。モバイルバッテリーを持ち歩けば、出先でスマートフォンの充電が可能です。容量の多いモデルなら、一度充電させてしまえば数回は充電が可能です。
最近では非常に廉価なモバイルバッテリーが販売されていますが、価格相応の見た目と質といったところでしょうか。また、充電には充電専用のケーブル(短絡済みケーブル)がでないと効率良く充電ができないので、そこも注意したいポイントです。
筆者は以下の組み合わせで電池切れが起きないように運用をしています。
愛用しているhtc Jとですと、端子が干渉して、ラスタバナナの切り替え&巻き取り式ケーブルが使えないので、別の充電専用のケーブルを使っていますが、下の組み合わせならば、ほぼ無敵といっても過言ではないでしょう
ルックイースト 大容量モバイルバッテリー 12,000mAh ホワイト LE-UBT12K-WH |
ラスタバナナ スマートフォン 充電・通信切替ケーブル WH RB9HB42 |
他にもモバイルバッテリーは多くの種類があり、各社がしのぎを削っています。エネループで有名な三洋電機(現Panasonic)が販売していた二次電池のブランドを関する製品もありますので、怪しげな無名メーカーに抵抗のある人は、少し値が張りますが国内の有名メーカーのものを買うのもありでしょう。
プランC:拡張バッテリーを使う
こんな人にお勧め:極力持ち歩くものを減らしたい!!
利点
- 予備バッテリーやモバイルバッテリーを持ち歩く手間が省ける
- ケーブルやその他、諸々がなくても長時間戦える
欠点
- 端末の美観が一気に損なわれる
- 防水・防塵が使えなくなる
- ケースが使えなくなる
- 出回っている数が少ない
- 端末を買えてしまうとゴミになる
- NFCやおサイフケータイが使えなくなるものが多い
通称デカバ。専用の電池と専用の裏蓋を使うことによって、ゴリ押しで電池の持ちを良くします。「容量が足りない?なら大きいのをつければいいじゃない」の理屈です。
しかし、裏蓋を社外製のものに交換し強引に大きなバッテリーをつけるわけですから端末が本来持つ美観を壊します。また、裏蓋が大きく湾曲した形になるので、おしゃれなスマートフォンケースをつけることもできません。
また、背面のカバーにおサイフケータイやNFCのアンテナを内蔵しているものが多く、ただ安いだけの製品を買ってしまうとNFCやおサイフケータイが使えなくなってしまうのも注意すべき点です。
いちいち端末を出してバッテリーを交換したり、USBケーブルを取り出して接続するのが面倒くさい!!とにかく長持ちして欲しいんだ!!という方におすすめ出来ますが、普通の方にはあまりおすすめ出来ません。
例外1:フィーチャーフォンを鞄の隅に
フィーチャーフォンを常に鞄の隅に入れておくプランです。電話やSMSといった電話として必要最低限のことは、スマートフォンでなくても大丈夫です。自然放電やバッテリー寿命のことを考えると1週間〜2週間に1回くらい、再充電や電源を入れての放電を行えば問題ありません。災害が発生した時や、本当にもしもの時に役立ちます。
私の経験談として台風で電車が止まり、情報収集のためにスマートフォンを使っていたらバッテリー残量が少なくなっていたものの、鞄の中に入れていたG9(フィーチャーフォン)で何とか家族と連絡が取れたということもありました。
ただ、注意したいのは最近のスマートフォンはSIMカード(UIMカード)の形状が従来のものから、小さくなったMicroSIMが主流になっていることで、MicroSIMはアダプタを介さないと通常サイズのSIMカードを挿す端末では利用することができません。SIMアダプタはキャリアとしては非推奨の行為に当たるため、取捨選択が難しいところですね。
Nano SIM MicroSIM 変換アダプタ 3点セット For iPhone 5 4S 4 ナノシム→SIMカードorMicroSIM MicroSIM→SIMカード |
筆者一押しはプランB!
筆者も上に記した3つのプランを試しましたが最終的にはモバイルバッテリーという結論に行き着きました。やはりUSBのような汎用端子が使えるのはありがたいポイントです。電子書籍端末や携帯ゲーム機、その他諸々がUSBで充電できるのは非常にありがたいことですね!!
多少ケーブルがきにはなりますが、ケーブル類も収縮式を買い、小さなポーチに忍ばせておけば邪魔にもなりません。
女性の方でも、容量が少ない少し控えめなバッテリーを買えば、小さな鞄に常に忍ばせておくこともできます。例えば、下記の商品がコンパクトですが非常にパワフルです。
ルックイースト モバイルバッテリー Power-Pond Mini ホワイト LE-UBT6K-WH |
おまけ:おすすめの充電専用ケーブル
上でも少し触れましたが、充電専用のケーブルを使うと飛躍的に充電スピードが上がり、効率良くバッテリーの充電をすることができます。ラスタバナナ製の「充電専用」と「データ通信」が切り替えられるケーブルも巻き取り式で使いやすいのですが、防水キャップのついた端末では時として、端子が干渉して接続ができないことがあります。
筆者がhtc Jで愛用しているケーブルは以下の商品です。
スマートフォン(docomo/SoftBank/au)対応■microUSB⇒USB充電用ケーブル |
画像では赤色ですが、筆者が購入した東急ハンズでは紫色や黒色といった、カラバリもあり、面白いケーブルでした。
Enjoy Your Smart Life!
以上、おすすめの商品とバッテリーを効率良く運用するプランを紹介してみました。是非、自分の利用状況に合わせて賢い買い物と楽しいスマートフォン生活を送ってください。
なお、メーカーも電池の持ちにはやっと配慮が回ってきているようで、DIGNO Sといった、べらぼうに大容量なバッテリーを搭載したスマートフォンも発表されています。技術革新で電池の残量を気にしなくてもいい時代が早く来て欲しいですね。