海外サイトMacworldは3月28日(現地時間)、iOS17.4をインストールした「iPhone 12」シリーズが、ワイヤレス充電規格「Qi2」に対応したようだと伝えました。
Qi2はAppleの「MagSafe」をベースに開発された新しいワイヤレス充電規格で、従来の「Qi」に代わり、今後、業界標準となっていく規格です。iPhoneでは「iPhone 13」シリーズ以降のMagSafe対応モデルが対応する一方、同じMagSafeを搭載したiPhone 12シリーズは非対応とされています。
Macworldでは読者からiPhone 12シリーズがQi2に対応したようだとの情報を得て、独自に検証を実施。MagSafe充電器とQi2充電器を用意し、iPhone 12と「iPhone 12 Pro Max」で両充電機の性能を比較した結果、充電に掛かった時間はほぼ同じか、Qi2の方がやや短かかったとしています。
Qi2非対応のiPhone 12と12 Pro Maxでは、MagSafe充電器が最大15W、それ以外のワイヤレス充電器が最大7.5Wとなるため、MagSafeとQi2がほぼ同じ結果になることは本来あり得ません。つまり、iPhone 12シリーズがQi2規格の最大15W充電に対応したか、誤ってQi2充電器をMagSafe充電器として認識してしまったか、答えはそのどちらかです。
ただ、同サイトはBelkinのQi2充電器「BoostCharge Pro3-in-1 Magnetic Wireless Charging Stand」の対応機種一覧にiPhone 12シリーズの記載があることも指摘。Qi2に対応した可能性は高そうに見えます。
なお、本件との関連は不明ですが、4月1日現在、Apple公式サイト内の「iPhone 12 mini 」と「iPhone 13 mini」の技術仕様ページでは、これまで両機種にのみ存在したMagSafeの出力制限(最大12W)が消滅し、ほかの機種と同じ最大15Wとなっていることが確認できます。