市場調査会社Kantarの最新レポートによると、2024年第4四半期のスマートフォン市場において、Apple iPhone 16シリーズが世界での販売首位を維持していることが明らかになりました。
調査によると、2024年後半には世界的なスマートフォン販売が緩やかな上昇を見せ、特にアメリカとオーストラリアでの年末商戦が好調だったとのことです。
地域別の分析では、ヨーロッパ主要市場(フランス、ドイツ、イギリス、イタリア、スペイン)で安定した販売を記録。特にイギリスではSamsung Galaxy A55が好調な売れ行きを見せたと報告されています。
アメリカ市場では、iOSが54%のシェアを確保し、iPhone 16シリーズが全体販売の20%を占めました。特にiPhone 16 Pro Maxが人気モデルとなったそうです。
アジア太平洋地域では、各国で異なる傾向が見られました。中国本土では現地ブランドのVivo、Xiaomi、Huaweiが強さを見せる一方、日本ではGoogle Pixelが躍進し、Sharpを抜いてAndroidスマートフォンのトップブランドになったとしています。
注目すべき点として、AI機能が購入の決め手として重要性を増していることが挙げられます。欧米の購入者の23%がAI機能を考慮して機種を選択したそうです。特にiPhoneユーザーでは27%と高い数値を示したことが明らかになりました。
Worldpanel ComTechのジャック・ハムリン氏は、2025年に向けて、AI機能は引き続きスマートフォンメーカーの重要な焦点となるものの、消費者のAI機能への関心が薄れる『AI疲れ』が起きる可能性もありますと述べています。