9月20日に発売されたiPhone 16シリーズ。これらの新しい機能として、リカバリーモードになってしまった本体を、別のiPhoneを使ってワイヤレスで復元できるようになったと、9to5Macが伝えています。
他のApple製品において、端末のファームウェアのワイヤレスでの復元は、iOS 15.4とwatchOS 8.5にてApple Watchに、iOS 17とtvOS 17にてApple TVに実装されていたとのこと。今回のiPhone 16で、ついにiPhoneどうしでのワイヤレス復元が可能になります。実際にiPhone 16用のiOSには、Apple Watchや Apple TVを復元するために用いるものと同様のRecoveryOSが含まれているようです。
同サイトが行ったシミュレーションによれば、本体がリカバリーモードに入った際に、近くに別のiPhoneやiPadを置くだけで復元が開始できるとのこと。近くに置いた端末がファームウェアをダウンロードし、本体に転送することによって、ワイヤレスでの復元が行われるようです。
なお、現時点でワイヤレスでの復元が可能なのはiPhone 16のみであると、同サイトは伝えています。しかし、iOS 18を満たしていれば、ファームウェアのダウンロード・転送を通してiPhone 16の復元に使用できるようです。
これまで、iPhoneのファームウェア復元はPCに依存しており、ケーブルの接続を通して作業を行う必要がありました。今回の新機能により、PCを介さずとも復元できるようになったのは、画期的な進化と言えるでしょう。
今後のアップデートでiPhone 15以前のモデルでも同様の機能が実装されるのか、それともiPhone 16以降の特権になるかは、今のところ明らかではありません。今後の情報にも注目したいところです。