どうするソシャゲ?Apple、「ガチャの確率表記」を義務化。

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 ソーシャルゲームと切っても切れない関係にある、マネタイズの根幹である「ガチャ」。そこに、ついにメスが入る日が来たのかもしれません。

 国内ブログ「企業法務マンサバイバル」は、Appleが「App Store審査ガイドライン」を改定したことを伝えました。

 それによると、支払いに関する項目3-1-1の最後の条文が突如として追加されたとのこと。

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 内容は、「『ルートボックス』またはランダム購入式の仮想アイテム提供手段を有するアプリケーションは、購入前に各タイプのアイテムの入手確率を顧客に開示しなければならない。」とあります。

Apps offering “loot boxes” or other mechanisms that provide randomized virtual items for purchase must disclose the odds of receiving each type of item to customers prior to purchase.

 ルートボックスとは、いわゆるガチャのこと。最近では海外でも普及の兆しがあったのですが、PCゲームを中心として論争を巻き起こしています。

 元々PC/PS4向けタイトル「Overwatch(オーバーウォッチ)」などでは、ゲーム内の強さに関わらないスキン部分でルートボックスを導入する例がありました。スキンガチャに関してはユーザーの間で比較的受け入れられていました。

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 しかし最近登場した、人気作品スターウォーズを題材としたElectronic Artsのゲーム「スターウォーズバトルフロント2(SWBF2)」は、ゲーム内の強さに関わる部分でルートボックスを導入し、ゲーマーや海外ゲームメディアが大きく批判。その論争が現実にも波及。米国の自主規制団体が賭博ではないと声明したのに対し、米ハワイの州議会議員がElectronic Artsに対し、SWBF2は子供を相手にした略奪行為・ギャンブルであると非難しました。

 さらにベルギーの賭博委員会が「SWBF2」のみならず「Overwatch」のルートボックスまでをもギャンブル認定する方向で調査を行っていることがわかり、欧州全体での規制の可能性も出てきました。

 このような情勢の中で、ガチャが横行するスマートフォンゲーム・ソーシャルゲームがこの議論から逃れることは不可能。プラットフォーム提供者であるAppleとしても対策に動いた形です。

 今回のiOSデベロッパー向けの規約改定で、App Storeにゲームを展開している開発運営する各社は対応に迫られます。パズドラやモンストといった大手ソシャゲも確率表記を行う運びとなるでしょう。

 既に確率を表記している場合でも、重要な確率表記をマスクしているゲームは多数存在します。例えばDELiGHTWORKSの「Fate / Grand Order(FGO)」の場合、最高レアリティ品の排出確率を5%と表記しているのに対し、実際は「概念礼装」が4%、「サーヴァント」が1%という内訳が存在します。このようなレアリティ毎の表記だけでいいのか、区別やアイテムごとの確率を表記する必要があるのか?今回の規約改定で、そこの運用をどうすべきなのか判然としません。

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 規約には「各タイプの」とあることから、より詳細な排出確率表記が求められていることは間違いなさそうですが、はたして?

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(理想的な排出確率表記の例)

 各社どう対応するのか、競合するGoogle Playも追従するのか、今後の動向に注目です。