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噂:Android 12の新機能がリーク。片手モードや顔を認識する自動回転、改善されたマルチタスク機能などが追加か

 例年通りであれば、まもなくAndroid 12 Developer Previewのリリースされることが予想されますが、それを目前にしてAndroid 12に追加される機能についてのリークを、複数のメディアが伝えました。

 まず1つ目は片手モードについて。スマートフォンの大型化により片手操作が難しくなりつつあり、メーカーは片手での操作性を高める独自の機能UIを開発しています。今回9to5GoogleとXDA-Developersによって伝えられたのは、Androidのオープンソース版であるAOSPに追加する片手モードをGoogleが開発しているという情報。

 これにより、独自の片手モードを搭載していないOnePlusなどのメーカーでも、Google版の片手モードを利用可能になることが予想されるとしています。

Asusスマートフォンの片手モード 画像出典:XDA-Developers

 また、この片手モードがどのような表示になるかということについては、9to5Googleが垂直方向のみの縮小(iOSの「簡易アクセス」機能のような感じでしょうか)だと述べているのに対し、XDA-Developersは画面全体の縮小だと考えていると述べており、情報が錯綜しています。

iOSの「簡易アクセス」

 さらに、片手モードの有効化について、3ボタン操作とジェスチャー操作ともに有効にする方法があることがわかっているとXDA-Developersは記述。余談ですが、筆者がXiaomiのMi Mix 3を使用していたとき、ジェスチャー操作ではクイックボールというショートカット機能を利用しないと片手モードの有効化ができなかったため、そうした追加機能なしに有効化できるというのはとても有り難いです。

 2つ目は顔を認識する自動回転について。現在のAndroidスマートフォンは画面の向きを端末の向きに合わせて回転させることができますが、例えば縦向きに持ったまま寝転がるとと画面も横向きになってしまいます。これを解消するためには自動回転の無効化が必要となり、Android 9では自動回転が無効のままでも画面を回転させるためのボタンも追加。

Android 9の画面回転

 9to5Googleによると、Android 12ではPixelスマートフォンに顔ベースの自動回転が導入され、画面を見ているかどうか、顔はどちらに向いているかなどを前面カメラにより確認し、画面の回転を制御できるように。加えて、プライバシー上の理由からこの制御は完全に端末上で行われ、写真はどこにも保存・送信されないとしています。

 また9to5Googleは、この自動回転はより広くAndroid 12の機能として提供される可能性もあるが、現時点では少なくとも短期間はPixelスマートフォン限定、あるいはPixelスマートフォン向けの機能アップデートプログラム「Pixel Feature Drops」として提供されるかもしれないと考えていると述べています。

 3つ目は、PiP(ピクチャーインピクチャー)やバブルなどのマルチタスク機能の改善について。PiP機能では再生中の動画を小窓で他の画面に重ねて表示することが可能ですが、XDA-DevelopersによるとAndroid 12ではさらにPiPウィンドウを隠すことが可能に。約3分の1が隠れるまでウィンドウを画面の左/右端にドラッグすることで、一時的にウィンドウの大部分を隠すことができ、そのウィンドウを弾くようにドラッグアンドドロップすることで、隠れたまま左右の端から端への移動も可能。さらに、タップするだけで隠れた状態を解除できるとしています。

Android 11のピクチャーインピクチャー

 また、ウィンドウのサイズについても、現在は角をドラッグすることでサイズ変更ができますが、ピンチによるサイズ変更や、ダブルタップによる最大化もしくは最後に変更されたサイズへの復元などが可能になり、クロスフェードアニメーションによるサイズ変更のシームレスな表示も可能になるとしています。

 さらに、Android 11で追加されたメッセージングアプリのバブル表示について、Android 12では展開や折りたたみなどのアニメーションの改善、画面横向き時のバブル表示位置の画面上部から左右への変更などが行われ、バブルの柔軟なサイズ変更や位置の固定などの機能が追加されるとしています。

Android 11のバブル表示

 なお、これらの機能についてはDeveloper Previewやベータ版、正式版においても確実に実装されるとは限らず、将来のAndroidバージョンまで持ち越される可能性もあることには注意が必要です。

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