Samsungは、昨年末ごろから、Android11をベースとした独自のカスタムOS「One UI 3」をリリースし、配信しています。このバージョンはGalaxy S21シリーズに標準搭載されています。
なお、今回の検証に用いたのは海外版で、国内版では一部実装が変化する可能性があることには注意が必要です。
ギャラリー
アップデート後の使用において、一番変化を感じたポイントはギャラリーです。
まずトップ画面。一番上までスワイプするとメニューが表れていましたが、そのメニューが削除され、右下から開くことのできるメニューに収納されました。
また、iPhoneのように、下部にスライドバーが表示されるようになりました。動画の場合のシークバーは表示されません。
また、ギャラリーの画像を大量に並べることができるようになりました。最小サイズがより小さくなった、という感じです。
ギャラリーで編集した画像は新規画像として保存されていたものが、上書き保存されるようになりました。個人的には編集前の画像をいちいち消すのがめんどくさかったので、嬉しいアップデートです。もちろん、コピーを保存する、というオプションも選択可能です。さらに、上書き保存した後も「戻す」ボタンでオリジナルの画像に戻すことが可能。
権限の付与
権限の付与時に、「常に許可する」が表示されなくなりました。設定のアプリ内から常に許可の設定をすることは可能。ポップアップでは「アプリの使用中のみ許可」「許可しない」に加え、新たに「今回のみ許可」が追加されました。
ホーム画面
ホーム画面に配置するウィジェットもデザインや使い勝手が変更されています。また、アプリ長押しで表示されるメニューから、ウィジェットを追加できるようになりました。
ロック画面
ホーム画面にウィジェットを追加できるようになりました。時計をタップすると表示されるウィジェットです。追加できる項目には、音楽コントロール、今日のスケジュール、アラーム、天気予報、Bixby Routines、デジタルウェルビーイングから選択することができます。
通知領域
通知がグループごとに分類されるようになりました。最上部に音楽プレイヤーが常時表示されるようになり、サイレントの通知とサウンドの通知が分類されるようになりました。
また、「スレッド」機能が実装され、対応したアプリでの表示が上部に表示されます。
Bixby Routines
以前こちらの記事で紹介した「Bixby Routines」に「ルーチンの終了時」動作が追加されました。以前ならば、ルーチンが実行される前の状態に強制的に戻されていましたが、この設定をオフにすることができるようになりました。
使用例としては、「外出先でたまにWi-Fi設定をオフにする」が、「自宅では絶対にWi-Fiをオンにしたい」というような状況でしょうか。もう少し筆者もこのアップデートは嬉しい機能追加ですが、課題点としては一括でしか終了時アクションを設定できないという点でしょうか。
総括:さらに使いやすくなったGalaxy
以前から使いやすいと評判高いGalaxyのソフトウェア「One UI」ですが、バージョン3になり、さらに使いやすくなったと感じました。片手での操作性や必要な情報へのアクセス性が向上しています。Galaxy S21シリーズに標準搭載されているOne UI 3ですが、過去端末にもこのようにアップデートで最新機能が使用できるようになるのはいいですね。