最強タブレット頂上決戦。Galaxy Tab S7とiPad Proを比較レビュー すまほん!!

 ちゃんと使えるハイエンドタブレットと言えば、パッと思いつくのはiPadくらいだと思います。Androidタブレットは低価格であまり性能の良くない物が多い印象ですが、実はちゃんとiPad Proと戦えるような高性能機も存在します。

 今回は、Samsungから発売されているハイエンドAndroidタブレット「Galaxy Tab S7」と、「iPad Pro(2020)」の両端末を比較し、「高性能タブレットはiPad Pro以外の選択肢もあるんだよ」と言うことをお伝えしたい!

 なお、Galaxy Tab S7は技適認証を取得していないため、総務省の「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」の届け出を行っています。

外観

 両者ともに背面はアルミ素材。マットな質感なので汚れや指紋がほとんど目立ちません。サイズに関しては以下の通りです。

  • iPad Pro:247.6 x 178.5 x 5.9mm , 471g(Wi-Fi)
  • Galaxy Tab S7:253.8 x 165.4 x 6.3mm , 498g(LTE)

 iPad Proの方が気持ち軽めで、横に長め。持ちやすさ的には、横にスリムなTab S7の方が個人的にはちょうどいい感じです。

 手のサイズが標準より若干小さめの僕では無理ですが、大きめの方であればTab S7を片手でがっちりホールドすることは可能かと思います。

 Tab S7の側面には指紋認証が搭載されています。解除速度は一瞬で、触れた瞬間に即ホーム画面に移行するのでストレスは皆無。ちなみに「顔認証も」使えます。

 iPad Proは顔認証のみです。今のご時世的には使いづらい……。iPad Air4では指紋認証が採用されていますが、Proにはありません。次モデルのiPad Proに期待しましょう。

 iPhoneとは違い、iPad Proを頻繁に持ち運ぶことはあまりありません。その分認証回数も少ないので、感じるストレスで言うとiPhoneより少ないかと。

 スピーカーは両者4つ搭載されています。スピーカーの差ですが、Tab S7の方が低音域が強く、迫力が多少高いように感じます。個人的にはTab S7の方が好み。ただ、どちらも動画鑑賞に最適なタブレットであることは変わりありません。

性能

 iPad Pro、Tab S7ともに最高クラスのSoCを搭載しており、普段使いのタブレットとしてはなんら困ることはありません。

  • Tab S7:Snapdragon865+
  • iPad Pro:A12Z Bionic

 Antutuベンチマークスコア、GeekBenchを計測してみました。iPad OSとAndroidでは単純な比較は難しいですが、どちらとも高水準のスコアを叩き出しています。

Antutuベンチマーク

GeekBench

 ここまでスコアが高いとなると、いかなる場合でもカクついたりすることはありません。負荷のかかる原神、COD Mobileなどのゲームをしても快適。

 また、両者リフレッシュレート120Hzに対応しており、あらゆる動作でヌルヌル動いてくれるので、非常に使っていて気持ちが良いです。ここまではまだiPad Pro、Tab S7ともに体感上の性能差はほとんど感じられません。

スタイラスペン

 スタイラスペンについて見ていきます。両タブレット、ともに専用のスタイラスペンが使えます。iPad Proは「Apple Pencil」、Tab S7は「Sペン」です。

 Tab S7は本体背面にSペンをくっつける場所があり、磁石の力でカチッと固定することが可能です。Sペンをくっつけると自動的に充電されるので充電し忘れてしまうことも少ないでしょう。

 iPad Proは側面にくっつけるタイプです。こちらも磁石の力が強く、しっかり固定される感じ。個人的には側面についた方が良いですね。Tab S7のような背面タイプだと、机やスタンドに置いた時にガタガタするのであまり好きではありません。

 描き心地についてですが、両者ほぼ違いは無いといっていいでしょう。120Hzの状態で描き比べをしてみましたが、どちらも遅延が少なく、紙に描いている感触に近いです。

フリー素材を模写しただけです

 Apple PencilとSペンですが、Sペンの方が機能的には優れています。Sペンには物理ボタンが搭載されており、瞬時にノートを作成、エアアクションによる端末操作など、ApplePencilではできないことがいくつかあるので、使いこなせればSペンの方が便利でしょう。

 また、Sペンはラバー加工されているのでグリップ力が強く、しっかり描ける印象です。ApplePencilだと結構滑るので、最近乾燥肌になった僕にはほんの少し使いづらかったです……。

 ちなみに、ApplePencilは別売りですが、SペンはTab S7に付属されています。追加で買う必要がないというポイントは、Tab S7の魅力です。

OS

 Tab S7にはAndroid 11、iPad ProにはiPad OS14.3(最新は14.4)を搭載しています。両者全く違うOSなので使い勝手は全然違いますが、個人的には直感的に操作できるiPad OSの方が便利に感じます。

 iPad OSはとにかくジェスチャー機能が便利です。

  • 4 or 5本指で画面をつまむようにスワイプでホーム画面
  • 4 or 5本指で左右にスワイプでタスク切り替え
  • 4本指で上にスワイプでアプリ一覧

 これらのジェスチャーはAndroid 11にはありません。Android 11のジェスチャーはホーム画面下部に配置された横長のバーをスワイプしたり、画面端からスワイプすることで操作できますが、それはiPad Proでも同じ。

 少し前だと、Androidはファイル管理が便利だったり、カスタマイズ性に富んでいると言われていましたが、最近だとその差はかなり小さくなっています。

 iPad OSでファイルアプリを使ってみましたが、カラム表示に対応していたり、ドラッグ&ドロップができたり、クイックルック機能が実装されていたりと、かなり進化しています。

 ウィジェットも普通に使えるようになったので、アプリを開かなくともサクッと知りたい情報を手に入れることもできます。

 また、iPad OSではきちんとアプリの最適化がされていたり、優秀なアプリが多い印象です。画像編集やお絵描きアプリはiPad OS/Androidともに「Adobe Photoshop」「アイビスペイント」などの実用的なものがリリースされています。

 ただ、動画編集アプリに関してはiPad OSで使える「LumaFusion」が万能すぎです。Androidで使える動画編集アプリでLumaFusionに匹敵するアプリがない状態なので、タブレットにおける動画編集ではiPad Pro一択かと。

Tab S7はDeXが使える

 ここまで見ると、Androidの強みが薄く感じてしまいますが、Tab S7に搭載されている「DeX」はiPad OSには無い素晴らしい機能です。これはめちゃくちゃ便利。

 PCのようなインターフェースで使うことが可能になるDeXですが、PCに非常に近い操作感になるので、iPad OSより格段に使いやすいですね。

 複数画面表示が可能なマルチウィンドウ機能。ごく稀に外出先で記事を書く際に、二つのウィンドウで調べ物&執筆。さらにもう一つのウィンドウでYouTubeを動かす‥みたいなことができます。まあ11インチでは少し小さくも感じますが、この機能があるのと無いのとでは大きく違うのかなと。

 DeXでは、キーボードやマウスに最適化されたUIになるので使い幅が広がります。別売りの「Galaxy Tab S7 Keyboard Cover」を組み合わせれば外出先でも多少の業務はこなせそうです。(IMEに難ありのようですが)

カメラ

 タブレットで持ち運んで写真を撮る機会はそこまで多くないと思いますが、一応何枚か写真を撮ってみました。日中の写真では特に大きな差は感じられなく、どちらを選んでも綺麗な写真が撮れます。

 タブレットのカメラということを考えれば、十分すぎるかなと。タブレットについてるカメラは基本的におまけみたいなものという認識でいましたが、ちゃんとまともに使えるんで普通に驚きました。

超広角

 iPad Proの方は端の方のノイズが強く、荒っぽい印象。

夜景

 全く同じアングルから撮ってみると、iPad Proの方が黄色みがかかった写真に。ここら辺は個人の好みだと思います。

価格

 iPad ProとTab S7の価格については以下の通りです。

  • iPad Pro:Wi-Fiモデル: 8万4800円~
  • Tab S7:Wi-Fiモデル:約8万8000円〜(700ユーロ)

 Wi-Fiモデルの最小構成で見ると、Tab S7の方が若干割高。ただ、Tab S7にはSペンが標準付属されているので、別途買う必要がありません。ApplePencilですと1万2000円程度するので、ペンが必要な方にはありがたいですね。

総評

 どちらのタブレットもトップクラスの性能を持っているので、コンテンツ消費から動画編集などの負荷のかかる作業まで幅広く対応することができます。

 高性能なタブレットはiPad Pro一択!と思っていましたが、今の最高峰AndroidタブレットはiPad Proに比肩するパフォーマンスや魅力を持っていることがわかり、Android好きの筆者としては非常に嬉しく思います