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第6世代 iPad miniレビュー

 コイツ必要?何に使う?なぜこうなった?

 鳴り物入りで登場した「第6世代iPad mini」をじっくり数ヶ月使ってみました。考察とレビューをしていきます。

そもそもiPad miniって必要?

 レビューをする前に少しだけ余談を。

 2012年に初登場した初代iPad mini。しかし初代はRetinaディスプレイを搭載していない、低解像度のモデル。しかしながら片手で持てるということもあり、小さいデバイスが好まれる日本では一部の人に大ウケしました。翌年Retinaディスプレイを搭載したiPad miniが登場し、筆者も即予約しましたがそれでも納期が一ヶ月近くまつ大ヒット。しかしこのiPad miniですが、ディスプレイの質がいまいちで1年経たないうちに手放してしてまいました。

 その手放した2014年、ファブレット(もうコレも死語ですね)ブームが到来し、iPhoneでも5.5インチの大画面を搭載したPlusシリーズが発売されました。その影響を受けてか徐々にiPad miniの需要も減り、約2年に1回チップを更新するマイナーチェンジ程度にとどまり、大きな変更はありませんでした。

 またiPadも時代の変化を受け、12.9インチのiPad Proシリーズの登場、それに伴う大画面へ特化したUI変更、そしてiOSからフォークしたiPadOSと名称変更していきました。筆者もはじめは「こんなバカでかいiPad何に使うんだよ」と思っていましたが今ではすっかり「iPadは12.9型以外は不要」と唱えるほど大画面iPadを愛用するくらいになりました。

上から第6世代iPad mini、第4世代iPad Air、第4世代iPad Pro。

 そのため筆者の中ではそろそろiPad miniは販売終了するんじゃないか?などと勝手に思っていましたが、「第6世代iPad miniが登場。しかも事実上初のフルモデルチェンジ。」という情報を聞いてびっくり。誰がこんな小さいデバイスを買うんだ?と思っていました。そんな筆者が使ったレビューです。

なぜこうなった?外観の謎を解く

 第6世代iPad miniには今までのiPadにはなかった多くの謎が存在します。

謎のサイズ

 第6世代iPad miniの第一印象で「ディスプレイが縦長すぎるのではないか?」ということ。

 従来のiPad miniは7.9インチのサイズに2,048×1,536の4:3(1.33:1)のディスプレイを搭載していました。第6世代では8.3インチのサイズに2,266×1,488の1.52:1のディスプレイを搭載しています。この比率は初代iPhoneやiPhone 4シリーズの3:2(1.5:1)比率に近い値です。iPadでは必ず4:3のディスプレイを搭載しており、この比率が変わったのは筆者が知る限り初めてではないか?と思います。なぜ今までの4:3を捨ててまでこの1.52:1になったのか。それはiPadの寸法を見るとよくわかります

 第6世代iPad miniは横幅が134.8mmです。第5世代iPad miniの横幅も134.8mmです。おそらく開発段階で横幅を絶対に変更しないルールのもと開発されたのではないか、と思います。それに伴い、従来のiPad miniをそのままベゼルレス化。しかしそのままでは右側の音量ボタンとApple Pencilが干渉してしまいます。かと言って横幅を変えずに4:3の比率を作ろうとするとApple Pencilが筐体サイズを微妙に超えてしまう、「ダサい」デザインになるので、この微妙な解像度になったのかと思います。

 幸い?iPadはSplit ViewやSplit Overなど多種多様な解像度にアプリを対応させる必要があるためAuto Layoutの機能が開発者向けに提供されています。項目をYesにするだけで簡単にフルスクリーンに対応できると言っていますが……開発者の方々ご苦労さまです。

向きによって変わる音量ボタン

 第2世代Apple Pencilに対応するために本体右側面からボタンをなくす必要があります。しかし左側面にはSmart Coverを取り付けiPadを立たせた場合に押せなくなります。そのため、上部に音量ボタンを取り付けた、ということです。まあここまでは納得できます。

 しかしiPadもiPhoneも縦持ちなら上を押せば音量が上がる、下を押せば音量が下がるは自然な動作です。上部に音量ボタンが搭載された場合、右は上がるのか下がるのか左が上がるのか下がるのかわかりません。答えは右が上で左が下です。ソフトウェアの表示を見てわかりました。

 右が上、左が下、了解!と思い右回転させて横持ちにすると逆になります。どうやら横持ちのときには上に来る方が上、下に来るほうが下になるようです。まあ冷静に考えればそのほうが自然なのですが、今までiPadを使ってた人間としては戸惑いしかありません。せめて設定でこの機能をオフにできればいいのですが、見当たりません。いつもどっちを押せばいいのか瞬間的に迷うことがあるので、コントロールセンターで変更しています。どの方向でも同じ操作できるので一番信用できます。

 この第6世代iPad miniだけに搭載されていた機能ですが、iPadOS 15.4からすべてのiPadで利用できるようになったようです。

ゼリースクロール問題

 第6世代iPad miniで最も話題になったのがゼリースクロール問題です。縦持ち時に高速スクロールを行うと画面が歪んで見える問題ですが、これはiFixit曰く、コントローラーボードの配置の関係でずれて見えるとのこと。なので横持ちではゼリースクロール現象が出てないように見えるということです。Appleとしても症状を認識しており、仕様ということになっています。

 そもそもゼリースクロール問題はすべてのデバイスで起こりうる問題なのですが、なぜ縦持ちで利用する機会が多いだろうiPad miniでこういう配置にしてしまったのか……、謎です。

どう使う?

 最初に述べた通り「iPadは12.9インチiPad Proしか勝たん過激派組織」所属ですが、こんな小さいiPad、どう使うんだろう?何に使えばいいんだろう?と思っていたとき、ちょうど良い用途が思いつきました。

電子書籍デバイスとしては優秀

 普段、電子書籍デバイスとしてKindle Oasisを利用していますが、容量不足やWi-Fiモデルを利用している故、外出先でのダウンロードの不満、動作の不安定さなど不満が目立つようになってきました。

 しかしiPad miniならばそれらの不満は解消できるな、と思いました。ストレージは64GBまたは256GBの大容量が選べます。ましてや今回はセルラーモデルのため、いつでもどこでも新刊を購入して即ダウンロードできます。ましてや5G対応のためタップしたら一瞬でダウンロードが完了します。動作も最新のiPhoneと同様のA15チップ、マルチタスクもこなすiPadOSが搭載されており、文句なしです。

 唯一の弱点はAppleがストア内決済にNGを出しているので、Kindleアプリ内で本の購入ができないということ。早く解禁してほしいです。

手帳としても

 片手で持てるというメリットを生かし手帳のように使うこともできます。個人的にはGoodNotesがおすすめです。GoodNotesであればiPhoneやMac、他のiPadとiCloud同期できるので、たくさんのAppleデバイスを利用する筆者も安心です。また、GoodNotesは様々なノートを管理しやすく、そしてどんな状況下でも非常に入力しやすいのでオススメしたいアプリです。

 Apple Pencilによる手書き入力ですが、普段iPad Proを利用しているため、ProMotion(120Hz可変駆動)と比べると物足りなさはありますが、大きなストレスにはなりませんでした。まあ、普通に使えるかな?といったところです。

 iPad ProとiPad miniを併用する場合、Apple Pencilは2本いるよな~?と思っていましたが、Apple Pencilのペアリングは非常にスムーズ。ペアリングされてないiPadにくっつければ数秒で利用できるようになります。逆にProに戻す場合もスムーズ。これなら1本でいいかな、と思いました。

Touch IDは便利

 マスクをしなければいけない時代にTouch IDを使えるのは非常に便利です。ただFace IDと違い、一箇所にしかないため、逆さまに持っていたりすると持ち替える必要があるので、マスクをつけなくても済む世界が到来することを待っています。

 Face IDもiOS15.4から目元情報で解錠できるようになりましたが、iPadでは解禁されないようです。センサーの問題でしょうか?iPadでもマスクありでFace IDが使えるのであれば、別にFace IDでもいいかな~?と思います。

USB Type-C最高!

 USB Type-Cになったことで、様々なデバイスと接続できるようになった上、Macと充電器を兼用できるようになりました。荷物も最小限で済みますし、カメラのデータを取り込むときにカードリーダーいらず。直接USB Type-Cケーブルを挿すだけで楽ちんです。

改めて。iPad miniって必要?

 あれば便利だが、絶対買え!というデバイスではない。気に入った、明確な目的があるなら買うべき。しっくりこないなら買わないほうがいい。

 片手で持てるiPad。日本の混雑している電車内でも本を読んだり、SVODも楽しめる。

 ただこのサイズ感は良いものの、他メーカーに目を向けると8インチ近いサイズは折りたたみで実現するサイズ感になっています。そう思うと、ただ平べったい8インチはもう時代遅れなのではないか?とも感じます。

 ディスプレイはゼリースクロール、ハイエンドと差別化するためのProMotion非対応。防水も未だに対応せず。それでいて価格は約8万(セルラーモデルの場合)と結構なお値段です。となればiPhone+iPad miniの金額でSamsungのGalaxy Z Fold 3が買えます。こちらなら1台でスマホとタブレットを兼ねる上、120Hzの高駆動、防水対応で折り畳める。悩ましいところですね。

 このiPad miniのメリットはiPadOSが使えるということ、それだけです。iPadOSでなくても良いのであれば他機種でも良いです。どうしてもMacとの連携機能を使いたい、Apple Pencilを使う必要がある、既にAppleのエコシステムを使っているならばコレで良いと思います。

Apple iPad mini (Wi-Fi, 64GB) – スペースグレイ

おまけ

 普段はMacBook Pro 14インチに12.9インチiPad Proを持ち歩いていますが、コレが非常に便利です。MacBook ProでZoomやTeamsなどのビデオ会議をしつつ、iPad Proで資料にメモしたり、GoodNotesでメモを書いたり、Sidecarを使ってPremiereで編集中にSlackやGmailなどのコミュニケーションツールを展開するなど非常に便利な組み合わせです。ここにiPad miniを加えるとどうなるか。通勤中にはiPad miniで漫画や雑誌を読み、SlackやLINEが来ても携帯に持ち替えることなく、iPad miniでそのまま返信が行えます。

 デメリットは費用対コストは最悪です。そしてかばんが重くなります。あと普通に「なんでiPadを2台も持ち歩いてるの?しかも全部SIM入ってるじゃん。きもい」と言われます。確かに。なんでですかね。かわいいピンク色じゃオタク臭さは消せませんでした。無念。

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