M4搭載新型iPad Pro(13インチ)と新型iPad Pro用Magic Keyboard、Apple Pencil Proのフルセットを購入しました。それぞれファーストインプレッションを書いていきます。
iPad Pro
まずはiPad Proから。今回購入したのは13インチiPad Pro 256GB(Wi-Fi+Cellularモデル)です。お金が無限にあれば1TBモデルを購入したいところですが、金銭的に厳しいのと、以前使っていたiPad Proも基本クラウドで使用しており128GBで十分足りていたこともあったので最低容量の256GBをチョイスしました。
また、都度テザリングを行うのも面倒なので、メイン回線のデータシェア回線を利用する前提でセルラーモデルを選びました。また、Wi-Fiモデルには非搭載のセルラーモデルならではGPSが内蔵されているのも大きなアドバンテージです。
発表直後にきちんと13インチ対応の保護フィルムを出していたのがESRのみだったので今回はこちらを購入。2枚入りで貼りやすいキット付きでお値段もリーズナブルで良しでした。
ESR【2枚セット】iPad Pro 13インチ フィルム (2024)専用 スクリーン保護フィルム、自動位置合わせキット付き強化ガラスフィルム、気泡ゼロ、傷防止、HD鮮明度
ただ肝心の貼付けキットは貼りやすいか?と言われると微妙なところ。とはいえ、この大きなサイズのガラスフィルムの貼付けは人生でそんなに経験しないのは一般的。こういうキットが同梱されていると安心感もあります。
実際に貼付けたiPad Proがこちら。しっかりFaceID部分もくり抜かれており、ディスプレイはしっかり保護できました。強いて言えば四隅がやや微妙に足りてないかな?と思いますが、筆者は十分許容範囲。
背面のAppleロゴには銅が使われており、これが排熱に一役買うとのこと。今後ハードに使用していくことで本領を発揮してくれることを願います。
背面下部にはiPad Proの刻印があります。筆者が使用している第4世代12.9インチiPad Proの背面はiPadの文字のみでしたが、いつからiPad Pro表記になったのでしょうか。
カメラ部分は超広角カメラが廃止されて広角カメラのみのシングルカメラ構成に。カメラの下にあるのはLiDARセンサー、右側には新たにアダプティブTrue Toneフラッシュを搭載。カメラ部分を覆うガラスはなくなり、本体一体のアルミになりました。
FaceIDは本体上部から側面のApple Pencil部分に移動しました。これにより横持ちしたときにFaceID認識率が大幅に向上したように感じます。
また同梱されているUSB Type-Cケーブルは編み込み式の黒色のケーブルが同梱されています。Proということでケーブルまで黒にするのは良いのですが、肝心のアダプタが白色のため、ミスマッチ感が否めません。
iPad Pro用Magic Keyboard
続いてMagic Keyboardを開封していきます。背面は今まで通りの触り心地。ただ筆者が使用していた第4世代12.9インチiPad Proで使用していたMagic Keyboardとはやや触り心地が異なり、よりさらさらした印象を受けます。
開くと思わず「おっ」と声を上げたくなる開いたときのクリック感があります。ここまで開くんだな、とフィードバックがあります。
内側のキーボード面はアルミニウム製になったこと、トラックパッドがガラス製の触覚フィードバックに変わりました。まるでMacBookを使っているかのような高級感があります。
キーレイアウトはMacBookシリーズと同等のキーボードを配置。今回より新たにファンクションキーが追加され、ディスプレイの明るさや音量調節、ファンクションキーが利用できるようになりました。個人的には従来ではキー配列を入れ替えるしか方法がなかった、ESCキーが使えるようになったことがデカいです。
ヒンジ部分は円柱状から楕円状に変更。おそらくiPad Proの薄さに対応するための処置でしょうか。引き続き、左側にはiPad Proへの給電を可能にするUSB Type-Cポートが配置されています。
ヒンジ部分がよりしっかりした印象を受けます。
左が従来のiPad Pro用Magic Keyboard、右が新型のMagic Keyboardです。表面積は変わらないものの、iPad Proの角度がより寝かせられるようになりました。
旧型と比較してトラックパッドが大型化したこと、故にキーが奥にシフトしたことがわかります。
iPad Proに装着するとものすごく剛性が上がったように感じます。薄くなったiPad Proの保険としてキーボードは必須かもしれません。
Apple Pencil Pro
Apple Pencil Proは新たにスクイーズやバレルロールといった機能が利用可能になりますが、現時点で使えるソフトは限られているので、今後のソフトウェアアップデートに期待ですね。
従来のApple Pencilと比べても重量は約1gほどしか変わりませんが、Apple Pencil Proは持ったときに重心がややペン先寄りになったように感じます。これはペン回しをしてみるとより体感できるかと思います。
新型iPad Proでは従来のApple Pencilは利用できなくなっていますが、側面にFaceIDを搭載したことにより、充電部分を変更せざるを得ないためではないか、と思います。詳細は次回の詳細レビューで詳しく書ければ良いなと思います。
セットアップ
iPadからiPadのデータ移行はiPhoneと全く同じ要領で移行することができます。また、今回のiPad Pro、iPad Airのセルラーモデルは物理SIMが廃止されたことにより、eSIMを使うことになります。
筆者は前のiPad ProでSoftBankのデータシェア回線を利用していましたが、これどうなるの……?と思っていたらなんと前のiPadを経由してeSIM化することができるとのこと。
前のiPadで転送を承認します。筆者の場合、前のiPadは5G非対応だったため、プランの変更を促すポップアップが表示されるので、MySoftBankにログインして指示通りにすると……
無事eSIM化が完了。そして5Gにも接続できることを確認。これは非常に便利で楽ちんですね。
設定項目を見ていて気付いたのですが、今回のiPadからバッテリーの状態が確認できるようになっていました。
初回のセットアップ時に感じたのが、スピーカーが良くなったように感じます。こんな薄い筐体からこんな立体感のある音が鳴るのか、と少しびっくりしました。
ディスプレイは非常に良く感じます。筆者自身、最近HDR写真にハマっており、AVIFで書き出した写真を見ると非常に満足できるディスプレイです。これを持ち歩けると思うと堪らないですね。
従来のiPad Proで搭載されていたminiLEDは輝度を出すには適していたものの、バッテリー消費の問題や光漏れ(ハロー、ヘイロー現象などと呼ばれる)問題もあり、やや課題がありました。
ただ、有機ELは有機ELで単体で、高い輝度を出しづらい問題を抱えていました。それを解消するためにタンデムOLEDと呼ばれる有機ELディスプレイを2枚合わせて解決してしまえというなんとも力技。そして2枚のディスプレイを同調させるために必要なのが、M4に搭載されたディスプレイコントローラー。すべてがあってこそのこのiPad Proが実現するわけです。
今回はフルセットで購入して、iPad Pro本体が約25万、キーボードが約6万、ペンが約2万の計33万円という恐ろしい金額になってしまいました。これはしっかり使い込んで頑張って元を取ろうと思います。次回、詳細なレビューを提供できればと思います。
Apple 2024 13インチiPad Pro (Wi-Fi + Cellular, 256GB, 標準ガラス) – スペースブラック (M4)