Googleは、現在開発中であるAndroid 14のQPR3 Betaに引き続いて、Android 15でも物理キーボードのアクセシビリティ関連の改善を行うようです。Android Policeが伝えています。
今年2月に発表されたAndroid 14 QPR3 Beta 2では、物理キーボードに対して「スティッキーキー」や「バウンスキー」といった、おもに身障者向けのアクセシビリティ機能が実装されています。
スティッキーキーはPC版マインクラフトをやったことがある人ならおなじみ、「ポピ」と音が鳴りゲームが中断してしまう「固定キー機能」そのもの。Shiftなど特定キーの長押しが難しいユーザーのために、何かのキーを入力するまでShiftなどを押しっぱなしにする機能です。
バウンスキーはその逆、キーを素早く複数回押してしまう傾向にあるユーザーに向けたもので、キーを連打しても入力を抑制します。
この2つの機能はすでにAndroid 14 QPR3 Beta 2にて登場したわけですが、Android 15の開発版では「スローキー」という機能も実装されており、物理キーボードのアクセシビリティ改善に本腰を入れていることが分かります。
スローキー(Slow keys)はその名の通り、一定以上キーを押さなければ入力されなくなる機能。これも押し間違いを抑制する機能ですね。
Androidのソースコードより各種情報を解析することに定評のあるMishaal Rahman氏は、Android 15 Developer Preview 2ではユーザーがスローキーの時間をカスタマイズしたりすることはできないものの、開発プレビュー内のコードからこの機能がすでに存在し、設定の幅は最大5秒にまでできると伝えています。
また、同氏はAndroid 15 DP2において、物理キーボードのレイアウトのプレビューが表示されるようになったことも報告しました。これによって、接続したキーボードの配列を確認する際に、JISキーボードや英字配列などキー配列の名前を気にすることなく、簡単に選べるようになります。これはかなりありがたいアップデートですね。
この機能が今年後半にリリース予定のAndroid 15で利用できるようになるのか、それとも6月前後に登場予定であるAndroid 14最後のFeature Dropで利用できるようになるのかは不明です。