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アップル初の折りたたみデバイスが難航か。理由は「部品調達」

 アップルが2026年後半に発売を予定している初の折りたたみデバイスについて、重要部品となるガラス(UTG)やヒンジなどの供給業者選定がまだ確定していないことが分かりました。韓国経済紙The ELECが報じています。

 複数の部品業界関係者によると、アップルは現在も国内外の部品メーカーとUTGやヒンジなどの供給について協議を続けているとのこと。サムスンディスプレイが折りたたみパネルを供給することはほぼ決定していますが、その他の主要部品の調達先は依然として不透明な状況だそうです。

 アップルは折りたたみパネルの中央部分のみを食刻で薄くしたUTGを採用する方向で検討を進めているそうで、これはアップルが出願した特許の多くからも明らかと業界関係者は話しているのだとか。

 この技術により、製品全体の耐久性を向上させることが可能になるとしています。ただし、薄くした部分とそれ以外の部分で同じ光学特性、見え方を実現することが技術的な課題となっているそうです。

 部品供給を巡っては、SCHOTT、Corning、DOWINSYS、INNOX、UTIなど複数の企業が候補として挙がっているとのことです。昨年10月にはDOWINSYSが中央部分の食刻関連特許を2件取得しており、技術開発を加速させているようです。

 業界関係者によると、2026年後半の発売を実現するためには、今年後半、遅くとも第3四半期までに部品調達網を具体化する必要があるとしています。今年秋までに部品供給網が確定しなければ、2026年末の発売は困難になる可能性があるそうです。

 なお、アップルは昨年後半に韓国の部品メーカーと機密保持契約を締結しており、初年度の生産台数は1500万台程度になると見込まれています。

情報元The ELEC
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