Appleは日本時間9月13日午前2時から、米クパチーノの新本社にて、スペシャルイベント「Let’s meet at our place」を開催。従来モデル後継機の「iPhone 8 / 8 Plus」とともに、新型フラッグシップスマートフォン「iPhone X(アイフォーン テン)」を正式発表しました。
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未来を先取り、ベゼルレス!
デザインチーフのジョナサン・アイブ氏は「この10年間ずっと、iPhoneをディスプレイだけにしたいと思っていた」と語ります。Appleが今後10年のスマートフォンを考えた、という本気のモデルが「iPhone X(テン)」です。
まさに10周年記念モデルに相応しい仕様に。
スクリーンに5.8型のSuper Retina Displayを採用。解像度は2436×1125ピクセル。方式は有機EL。
従来の有機ELの弱点を克服し、高い画面輝度を誇ります。色再現性も向上しているとのこと。
スピーカー・マイク・インカメラ・各種センサー類は、画面上部の切欠き部分に集約されています。
これに伴いホームボタンは廃止。Touch IDも廃止されました。
ボディは高耐久で防水
前面と背面は高耐久の強化ガラスを採用。フレームはステンレススチール製。
イヤホンジャックはありません。IEC規格60529にもとづくIP67等級の防水防塵にも対応します。
指紋認証はもう古い、3D顔認識「Face ID」!
Touch IDの代わりに、切欠き部分のセンサーにて顔認識認証「Face ID」が利用可能。
顔の深度に至るまで立体で記憶。顔認識のために搭載されたニューロエンジンにより学習。たとえ帽子を被っていても、メガネを装着していても、髪型を変えても、成長して顔が変化しても、本人であることを認識。
双子であっても見分けるほどの精度を持ちます。偽造した顔による認証突破も不可能とのこと。
設定は画面にガイドが出るので、ガイドに合わせて顔を回転させればOK。
「Face ID」認証はサードパーティ製アプリでも利用可能です。
Apple Pay対応!
「Face ID」は端末のロック解除はもちろん、「Apple Pay」決済でも利用可能。日本国内ではFeliCaを利用できます。
ホームボタンでの操作は分散
ホームボタンが廃止されてしまうと、これまでホームボタンで行っていた様々な動作は他のもので代替されます。画面ロック解除がFace IDで行えるのは前述の通り。
音声アシスタントSiriの起動はサイドボタンで行えます。(従来モデルではホームボタン長押し)
ホームへ戻るには、画面最下部から上方向へスワイプします。(従来モデルではホームボタン短押し)
画面下部をスワイプすると、アプリ切り替えができます。(従来モデルではホームボタン二度押し)
あって安心コントロールセンター
画面上部ステータスバーからスワイプすると、新しいコントロールセンターを引き出せます。慣れれば従来通り操作できそう?
表情を伝えるAnimoji
iMessage内の3D化された動く絵文字が「Animoji」です。顔の表情の動きをトラッキングしており、送信先の端末でその評定の動きを再現した絵文字のアニメーションが行われるわけです。
デュアルカメラ搭載、どっちも光学手ブレ!
1200万画素デュアルカメラを縦向きに搭載。広角レンズと望遠レンズ(2倍ズーム)により構成。両者ともに光学式手ブレ補正を備えます。カラーフィルターも最新に。
クアッドLEDにて顔の表情も自然に美しく撮影できます。
動画撮影能力アップ!
動画撮影能力が向上。4K解像度でも最大60fpsに対応。スローモーション撮影はFHDで最大240fpsに。
インカメラもよりキレイに
iPhone 7 Plus以降利用可能となったポートレートモードがインカメラでも。背景をソフトウェア的にボケさせます。ポートレートライトニングにより顔に照明を当てて綺麗なセルフィーが可能に。
顔にリアルタイムでCGを被せる流行りの機能も。
ワイヤレス充電Qiに対応!
新たにワイヤレス充電に対応を果たしました。純正充電パッド「AirPower」の来年発売も予告。iPhone X / Apple Watch / AirPodsをまとめてワイヤレス充電する生活が提案されていました。
ワイヤレス充電出力は7.5W。あくまでiPhoneは汎用の無線充電規格Qiに対応したに過ぎませんから、純正品を購入せずとも、サードパーティー製品が使用可能。
スペック一覧
SoCは、新開発のA11 BIONICヘキサコアプロセッサ。2コア(高性能)と4コア(省電力)による計6コア。慣例であれば高性能コアを増設すべきところを、あえて省電力コアを増やす珍しい構成により、電池持続時間を重視しているのが面白い点ですね。公称理論値の電池持続時間は、iPhone 7よりも2時間延長しています。
スペックは以下の通り。重量は202gのiPhone 8 Plusよりも軽く、174gとなっているのは魅力ですね。
iPhone X | |
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OS | iOS 11(出荷時) |
SoC | A11 Bionicチップ, M11コプロセッサ, ニューラルエンジン |
RAM | 3GB |
ストレージ | 64GB / 256GB |
画面 | Super Retina HDディスプレイ 5.8インチオールスクリーンOLED HDR 2436×1125ピクセル、458ppi True Toneディスプレイ 最大輝度625cd/m2 |
画面方式 | 有機EL、Taptic Engineによる3D Touchあり |
カメラ | 1200万画素デュアルカメラ 広角ƒ/1.8+望遠ƒ/2.4 |
フォーカス | Focus Pixel, デュアル光学式手ぶれ補正 |
動画撮影 | 4Kビデオ撮影(最大60fps) FHDビデオ撮影(最大60fps) FHDスローモーション最大240fps |
インカメラ | 700万画素, F値2.2, Retina Flash |
無線 | MIMO対応802.11ac Wi-Fi Bluetooth 5.0, リーダーモードNFC, FeliCa |
SIM | nanoSIM |
センサー | Face ID |
寸法(mm) | 143.6×70.9×7.7 |
重量 | 174 g |
バッテリー | 連続通話時間 最大21時間 インターネット利用 最大12時間 ビデオ再生 最大13時間 オーディオ再生 最大60時間 30分で最大50%充電 |
バンド (A1902) |
FDD-LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、12、13、17、18、19、20、25、26、28、29、30、66) TD-LTE(バンド34、38、39、40、41、42) TD-SCDMA 1,900(F)、2,000(A) CDMA EV-DO Rev. A(800、1,900、2,100MHz) UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz) GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz) 最大800Mbps |
価格は高め
日本国内におけるSIMフリー版の価格は、64GBモデルが税別11万2800円、256GBモデルが税別12万9800円となっています。各社の消費税込での価格は以下の一覧より。
64GBモデル
通信料からの割引 (月々サポート/月月割/毎月割) | ||||
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定価 | 機変 | MNP | 新規 | |
docomo | 125,064円 | -56,592円 | -56,592円 | -56,592円 |
au | 128,160円 | -64,080円 | -73,560円 | -64,080円 |
SB | 131,040円 | -67,440円 | -77,040円 | |
SIMフリー | 121,824円 |
256GBモデル
通信料からの割引 (月々サポート/月月割/毎月割) | ||||
---|---|---|---|---|
定価 | 機変 | MNP | 新規 | |
docomo | 143,856円 | -57,024円 | -57,024円 | -56,592円 |
au | 146,400円 | -64,080円 | -73,560円 | -64,080円 |
SB | 149,280円 | -67,440円 | -77,040円 | |
SIMフリー | 140,184円 |
カラーバリエーションは2色!
シルバーとスペースグレイの2色です。
発売日は11月3日
世界における発売日は11月3日。
予約受付
国内携帯事業者NTT docomo, KDDI, SoftBankの3社も取り扱います。予約受付開始日は10月27日16時1分より。予約はオンラインショップにて行うのが便利です。