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目指すは王座奪還。OCNモバイルONE新料金プラン、混雑時間への挑戦や「ギガ死でも安心」低廉容量追加も

 OCNモバイルONEの記者発表会が都内で開催されました。

 MMD研究所によるMVNO現状調査から始まり、本丸の新料金プランの詳細、そして端末を販売するgooSimsellerの取り組みや、セール情報についても発表されました。

まずは格安SIM市場の現状をふりかえる

シェア減ずるMNO。MVNO検討中のユーザーは2352万人?

 まずはMMD研究所 吉本浩司氏が登壇。最新の格安SIM市場の状況と今後について分析します。

(MMD研究所 代表取締役 吉本浩司氏)

 通信キャリアのシェア。7割強がMNO。MVNOは13%となっています。

 2017年と比べて、2019年はMNOシェアは減少。Y!mobile(SoftBankのサブブランド)やMVNOが伸びていることがわかりますね。

 MVNOをメインとする人のシェアは13.2%。(Y!mobileを含むと18.9%。)年々順調に増えてきています。

 継続利用でMVNOシェアはサブ利用含み19.2%。MVNOを利用検討しているユーザーは3割ほど。人口に換算すれば2352万人。伸びしろはありそうです。

 以下は消費増税・電気通信事業法改正後(2019年10月以降)の消費者調査。検討者と実行者の変化。

 契約しているギガ容量は、MVNOでは3GB未満が半数近く。MNOは10GB以上が一番多く、明確に差が出始めているといいます。

 「格安SIMを契約した決め手」から、ユーザーに安さは認知されていることが伺えます。MVNOが伸びるためには、吉本氏はここにプラスアルファ何かが必要だろうと分析。大手キャリアのような安心感や端末、通信速度が求められている部分ではないかと推測します。

MVNO首位奪還を目指し、変わる「モバワン」

かつてはトップ、しかしシェア半減「OCNモバイルONE」

 OCNモバイルONE木藤氏が登壇。違約金が1000円以下となったことが法改正のインパクト。自身はまだ実感はできていないものの、今後いつでも誰でも乗り換えやすい市場へと変化が訪れると予想、これにあわせて新料金プランをリリース。

(OCN モバイル ONE サービスプロデューサー 木藤暢俊氏)

 まずOCNモバイルONEのこれまでの歩みの概略として。2013年、格安SIM市場に先行参入。当初はギーク、イノベーターから評判。予想に反し「こんなに売れるのか」というぐらい売れたとのこと。

 2016年3月末には、IIJを超えて市場シェアトップを獲得。

 ところが、2019年になると、最盛期からシェアは半減。後発サービスやサブブランドの台頭のほか、OCNモバイルONEの品質・料金に満足できなかったのではと自己分析します。

「最低利用期間なし」「ギガ死でも安く容量追加」な新プラン

 Y!mobileと楽天モバイルといったMNOを除き、MVNO内で再びトップシェアを目指すとの意気込みで、新料金プランを発表。

 これまでの6ヶ月の最低利用期間や違約金も廃止。

 新コースでは6種類を用意。いずれも業界最安値水準の価格で、通話とネットを利用可能。

(光回線とのセット割適用時)

 「ギガ死でも安心」と謳い、水準より半額の1GB/500円で高速通信を追加可能に。しかも、3ヶ月後の月末まで繰越が可能とのこと。これは良いですね。

 選べる3つの音声定額オプションのうち最も使われているものが、新規の場合12ヶ月間300円で利用可能とのこと。

 もちろん音声通話のないデータSIMプランも用意。

 MNP限定で、合計4000円を月額料金から割引とのこと。解約金こそ法規制されたものの、依然としてMNPにあたり事務手数料は3000円かかるため、その分を相殺する意図があります。

なぜMVNOは低速な時間帯があるのか?

 続いて技術面について、OCNモバイルONE テクニカルプロデューサー藤原氏が解説。

(OCN モバイル ONE テクニカルプロデューサー 藤原 康行)

 総務省調査によるMVNOの不満足な点。やはりデータ通信速度の遅さや特定時間の繋がりにくさが不満点として挙げられています。

 MNOでも駅などユーザー数の多い基地局では速度が低下。さらにMVNOの速度低下の要因としては、契約帯域の圧迫があるといいます。ユーザーの利用状況を見て随時帯域設定を行っているものの、ランチタイムなど一部時間帯ではやはり契約帯域の圧迫が発生する時間があり、パケットロスが発生してしまっているとのこと。

 OCNモバイルONEでは、2017年にトラフィックコントロール装置を導入するなど、通信品質向上施策は行ってきたが、まだまだユーザーは満足できていないとします。

「規制後ずっと200kbps」を廃止する新プラン

 新コースで目指すのは「快適なモバワン」

 従来コースでは、通信制限後もずっと200kbpsで通信が可能でした。ところがごく一部、この200kbpsの速度で大量に通信をするユーザーがいたとのこと。1割程度のユーザーが大量の通信を行っているという実情があり、混雑に繋がっていたとのこと。こういう話は通信事業につきものですね。

 そこで新コースでは、容量を消費し終わったあとの200kbpsで通信できる容量に制限を課します。月間高速データ通信容量の半分、つまり3GBコースなら半分の1.5GBは200kbpsの速度で通信できる容量が付属するような形となります。これを超えた場合、更に制限する仕組みを導入するとのこと。

 大量に通信する一部ユーザーを規制することで、混雑を解消する狙いがあるというわけです。

 なお、従来コースを詳細に調査した結果、低速通信を頻繁に大量に使うようなユーザーはごく少数で、月間の高速通信容量範囲内で利用しているユーザーが大多数とのこと。9割のユーザーにとっては新コースの方がいいと自信を見せました。

 今回の新コース導入の効果を最大化するために従来コースと新コースで通信帯域をわけて設計するとのこと。

新プランの気になる点をチェック

 早速、新コースのSIMが挿入された実機で確認してみると、新コースの通信帯域ではまだ利用者がいないため、非常に高速な通信ができました。

 新コースで、200kbps通信の容量も消費しきった後の、速度制限においてはどの程度の速度まで落ちるのか?具体的な数値は非公開ではあるものの「ブラウザをサクサク見れるものではないが、LINEのメッセージは使える速度」とのこと。ユーザーの声を聞いて変動的に調整していくといいます。

 従来コースについては引き続きサービスを継続。使い方に応じてどちらのコースが合っているかユーザーが選択可能。

 ちなみに新プランへの既存ユーザーへの周知は行うとしつつも、巻取りの還元策などの予定は現時点ではまだなく、検討とのこと。

 また、既存ユーザーの新プランへの切り替えにあたっては、新コース用のAPNへの変更設定が必要になるとのこと。既存ユーザーは、いざ新プランに切り替えてみたら、繋がらない!と焦ることのないよう、臨みたいものですね。

 本日より、新規販売・コース変更を受付開始。翌月から適用なので最短12月から。

安くて評判「俺たちのgoo Simseller」

ラインナップと安さが好評のECサイト

(goo Simseller セールスディレクター 苗村亮一氏)

 goo Simseller セールスディレクター 苗村亮一氏が登壇。豊富な商品ラインナップと低価格で好評を得ているgoo Simseller。MMD調査の顧客満足度で1位を獲得。

 エゴサ(エゴサーチ)によりユーザーの声をチェックすることもあるとのこと。

注目最新機種「AQUOS sense3」がいきなり爆安!!

 本日から35日間、12月24日11時まで、セールを行うとしています。

 セールのうち、音声通話SIMセットでイチオシの安い商品として、Zenfone Max M2が1万4900円、Huawei nova lite 3が1万4800円、Zenfone Max Pro M1が1万4600円とのこと。元から安い価格なので尚更エゲツないですね。

 そして、注目機種「AQUOS sense3 (SH-M12)」は、なんと1万4800円。他社では3万円台の最新機種が、いきなり半額近くという、これまた凄まじい価格。11月25日より予約受付開始。

 他にもXperia Aceが2万9800円、Reno Aが2万円、OPPO A5 2020が9800円など。これらセールの条件はOCNモバイルONEの契約となっています。

 なお、改正電気通信事業法は規模・シェアの大きい事業者を対象に値引きを規制していますが、OCNモバイルONEは既に対象とのこと。このためgooSimselerは端末値引き額は2万円以下に設定しているとのことです。

気軽に質問・回答・閲覧できるQ&Aコミュニティサイトの開始

 ユーザーが質問し回答するQ&Aコミュニティサイトを開設。

 こういったものは質問が集まらない、回答が少ないといったハードルがあるものの、2000年から運営している「教えてgoo」のサービス上で開設することで、多くのユーザーのQ&Aが期待できるといいます。コミュニティを盛り上げるための還元施策として、回答コメントに応じたインセンティブの提供も準備中とのこと。

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