「iPhone 9(またはiPhone SE2)」と名付けられることが想定される廉価iOSスマートフォンと思しき端末を、9to5MacがiOS 14コード内から発見しました。
それによると発見された端末は、4.7インチと5.5インチとのこと。搭載するチップはA13 Bionic。
従来の噂では「2020年春、4.7インチのiPhone 9(SE2)が出る」というものでしたが、今回の情報から、ここに「iPhone 9 Plus(推定による仮名)」とでも言うべき5.5インチ端末が加わることになります。
Appleが廉価モデルiPhone SEのラインナップを拡充していなかったのは非常に不自然で、というのも新興国市場、特にインド市場での大敗に繋がったからです。
A13 Bionicチップは、iPhone 11とiPhone 11 Proで使用されているのと同じプロセッサであるため、単純な性能は非常にパワフルであることが伺えます。
現在、インド市場でシェア首位を獲得しているのはXiaomiです。そのXiaomiの圧倒的な支持形成に寄与したものとして、現地化努力や、最上位SoC搭載の爆安スマホ「Poco F1」を始めとした高コスパスマホの存在が挙げられます。Appleは低価格機種中心のインド市場で、骨董品レベルの旧機種で戦い続けていますが、ここにきてパワフルなプロセッサのモデルが低価格で投入されれば、新興国市場における劣勢の打開も期待できるかもしれません。
Apple Insiderは本機をエントリーモデルであると伝えています。ハイエンドフラッグシップとあまり変わらない価格で投入されたiPhone XR程度であればインパクトは小さいですが、今回噂されているiPhone 9(SE2)は、FaceIDに非対応で、Touch IDと液晶ディスプレイを搭載。低価格な部品を採用している可能性があることから、販売価格の引き下げ余地が大きいものと推察できます。
また、Apple PayとExpress Transit機能(優先決済、日本国内ではSuicaを指定可能)を利用できるとしており、もし日本国内で利用できるとすれば、iPhone 8を始めとした旧機種を代替する一定の売れ筋商品となりそうです。
iPhone 9 Plus
— すまほん!! (@sm_hn) March 17, 2020